小田原城出土 手づくね成形かわらけ
詳細情報
- 資料ID
- 112
- 更新日
- 2024/06/16
- 大分類
- 考古
- 地域名
- 城内
- 遺跡名称
- 小田原城御用米曲輪
- 遺構名称
- 3号堀・4号溝
- 報告書名
- 史跡小田原城跡 御用米曲輪 発掘調査概要報告書 小田原市文化財調査報告書第179集 小田原市教育委員会 2016
- フリガナ
- オダワラジョウシュツド テヅクネセイケイカワラケ
- 分類
- 土器
- 時代・年代・製作年月日・推定年代
- 16世紀後葉
- 形態
- 皿形
- 材質
- 土
- 員数
- 1
- 寸法(cm)
- 口径12.8㎝ 底径8.9㎝ 器高1.7㎝
- 担当所管
- 文化財課
- 収蔵施設
- 文化財整理室
- 解説
- これは戦国時代に使われていた手づくね成形かわらけです。
関東地方とは異なり、京都周辺ではロクロを使わずに手びねりで作るかわらけが用いられていました。そのため、そのようなかわらけは、都をイメージさせるかわらけと認識されていました。
戦国大名北条氏は、そのような手づくね成形かわらけを小田原に導入します。ロクロ成形かわらけを用いていた関東地方の諸勢力は、都のようなかわらけを用いる北条氏の背後にある経済力や権威を感じることになったのです。
そのような価値観を背景に、手づくね成形のかわらけは、北条領国内で珍重され、支城中心部や宗教施設などで限定的に出土してます。