小田原城再興天守棟札
詳細情報
- 資料ID
- 43175
- 更新日
- 2024/06/16
- 大分類
- 建造物
- 中分類
- 棟札
- 分野
- 建造物
- 資料番号
- 197
- フリガナ
- オダワラジョウショウワサイコウテンシュカクムナフダ
- 時代・年代・製作年月日・推定年代
- 江戸・宝永2年(1705)12月吉祥日
- 形態
- 板札
- 材質
- 木造
- 員数
- 1枚
- 寸法(cm・mm)
- 164.4cm×40.5cm×2.5cm
- 指定
- 小田原市 平成18年12月27日指定
- 収蔵年月日
- 昭和40年9月23日
- 所蔵
- 館蔵
- 担当所管
- 小田原城総合管理事務所
- 収蔵施設
- 小田原城天守閣
- 解説
- 宝永2年(1705)12月、小田原城天守櫓の上棟に際する棟札です。棟札は建築物の造営や修築にあたり、後世に伝える目的で、その施主や年月日、工事関係者名などを記録した木札を制作し、上棟式の際に建物の大棟に掲げるなどしたものになります。
この棟札は、元禄16年(1703)の地震で倒壊炎上した天守の再建にあたり、城主大久保忠増が制作させたもので、その願文には同年9月に老中昇進を果たしたばかりの忠増の気概が表れ、天守に摩利支天を勧請して国土領民の安寧を願い、設計者や奉行衆、施工に携わった諸職人の名を詳細に記録するなど、貴重な内容が含まれています。建物の骨組みが完成し、この時に上棟を終えた天守の完成は翌3年のこととみられますが、天守台石垣の再築から、8ヵ月あまりで上棟にまでいたったことがわかります。
この棟札は、明治3年(1870)末からの天守解体で大棟から外され、その跡に建立された藩祖大久保忠世を祀る大久保神社に保管され、昭和49年(1974)に同社から市に寄贈されました。