近現代（1871-2000）

1889

明治二二年(一八八九)己丑

2.1　東海道鉄道,国府津―静岡駅間運転を開始[181,224] 2.26　5か町,飲用水路改良工事・配水整理のため臨時委員を選出[419] 2.━　静岡県佐野村ほか12か村(現裾野市),箱根湖水逆川修繕について5か町に照会,工事見合わせの旨回答[419] 〃　船津愛之助ら良民会を組織,綱領を制定[Ⅰ-243] 3.31　5か町臨時町会を開会,板橋飲用水分水口建設費768円を議決,6月8日工事が落成[419] 4.1　市制・町村制が施行され,市域には小田原町・大窪村・芦子村・二川村・富水村・酒匂村・下府中村・桜井村・豊川村・上府中村・下曽我村・早川村・石橋村・米神村・根府川村・江ノ浦村・国府津村・田島村・曽我村・前羽村・下中村が成立,小田原駅5町は小田原町の字となる[155,419] 4.20　町内各町の表記については,小田原町何町何町目と称してもよい旨指令をうける[419] 4.━　前羽村に巡査駐在所が設置される[54] 5.2　町会議員選挙,24人が当選[419] 5.5　大倉喜八郎ら,小田原―熱海間人車鉄道敷設を請願[18,405] 5.6　5か町共有財産処分法が許可される[419] 5.8　町長・助役選挙,初代町長に今井徳左衛門,助役に牧野勝従が当選[419] 6.28　県会議員補欠選挙,長谷川豊吉(下曽我村)が当選[155,405] 9.19　御料局静岡支庁小田原出張所が開設される[419] 11.1　足柄下郡実業会結成準備有志会が開催される[Ⅰ-290] 〃　運送業魁組が開業[419] 11.━　県会議員長谷川豊吉,県会で創傷を受ける[232] 12.27　小田原馬車鉄道(株),乗合馬車業者・人力車夫・茶店の反対運動のため一時休業,経営陣を交代して運転を再開[233,405] 12.31　小田原町戸数3253,現住人口1万3900人(本籍人口1万5148人)[208] この年　町役場事務担当者の中に主任者を置き,事務分担を明確にする[通] 〃　明治22年度小田原町歳出費決算の主なる費目は,役場費(42.2%),教育費(32.7%),衛生費(18.0%)で,全体の92.9%を占める[419]

1.10　文部大臣森有礼,啓蒙学校を巡視[419] 2.11　5か町,大日本帝国憲法朗読式を松原神社で執行,鷗盟館で祝宴を催す[Ⅰ-350] 3.5　皇太后,熱海へ向かう途中鷗盟館に宿泊,3月31日帰路にも鷗盟館で休憩,昼食をとる[419] 4.6　県下郵便局長,第1回郵務研究会を鷗盟館で開催[405] 4.━　北村透谷,『楚囚の詩』を刊行 8.━　函東会,小田原竹本楼で大会を開き,小田原町長今井徳左衛門・下曽我村長長谷川豊吉出席のもとで雑誌発行を決定[231] 10.29　明宮,熱海へ向かう途中旧本陣片岡で休憩[419] 〃　函東会,機関紙『函東会報告誌』第1号を発刊[Ⅰ-319] 10.━　足柄下郡函左教育会,常集会で杉浦重剛・菊池熊太郎の講演を実施[234] 〃　函東会規則を制定[Ⅰ-320] 11.3　啓蒙・幸両学校,明宮立太子式拝賀式を執行[232,419] 11.11　国府津停車場付近で火災,15戸が焼失[232] 12.28　伊藤博文,夏島(現横須賀市)の別荘の一部を緑1丁目に移転し,父重蔵の居宅とする[231,233,419] 12.━　平成輔の碑が建立される[233] この年　小田原地方に脚気病が流行[207] 〃　夏,足柄下郡体操唱歌講習会を開催[234] この頃　野村靖・森有礼,十字町に別荘を建設[231]

1.1　東経135度の子午時を日本標準時と定める 1.22　徴兵令を改正(国民皆兵主義実現) 1.29　県教育会創立,発会式 2.11　大日本帝国憲法発布 〃　議院法・貴族院令・衆議院議員選挙法・会計法を公布 2.28　府県会議員選挙規則を公布 4.1　市制・町村制施行 4.24　県,営業人力車取締規則・乗合馬車取締規則を制定 6.16　大船―横須賀間鉄道輸送開始 7.1　東海道鉄道,新橋―神戸間全通 7.12　パリで第2インターナショナル(国際社会党)が成立 9.27　地租代米納廃止を公布 11.4　横浜共同電灯会社設立許可 12.24　第1次山県有朋内閣成立 〃　内閣官制を公布 この年　日本最初の経済恐慌