| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 時代区分 | 近現代（1871-2000） |
| 西暦 | 1902 |
| 年号 | 明治三五年(一九〇二)壬寅 |
| 政治・経済・社会 | 3.━ 根岸製糸場(曽我村)が創業[208] 4.━ 久野村村民53人,葉煙草製造改良のため同業組合設置認可を申請[429] 5.7 町長今井広之助が辞職,片岡永左衛門,町長職代理となる[148,419] 5.15 県会議員補欠選挙,今井広之助(小田原町)が当選,9月辞職[148,419] 5.━ 国道・県道修繕用浜砂利採取について町民が異議を申し立てる[148] 6.12 電話架設を逓信省に出願[148] 6.29 国府津村で伝染病院費不正事件が発覚[148] 8.10 第7回総選挙,長谷川豊吉(下曽我村)が当選[148,429] 8.30 小田原水産実習所,農商務省水産局長牧朴真,同技師松原新之助の欧州水産講習会を開催[419] 9.━ 久保田太郎兵衛,地引網の専用漁業免許願を農商務大臣に提出[Ⅰ-412] 10.1 県会議員補欠選挙,成田常次郎(豊川村)が当選[157,429] 10.4 県・足柄下郡,義損金分与を開始,12月29日まで続く[419] 10.10 足柄下郡長,海嘯被害町村長に義捐金分与について訓示[148] 10.20 海嘯被害の原因を堤防の整備によるものとした町会は,十字から新玉にいたる海岸防波堤築造を知事に請願[419] 10.26 松原神社で,義捐品の第1回分与を実施,以後12月23日まで続ける[419] 10.31 町会,防波堤築造の決定にもとづき,県費による海岸防波堤築造委員会を組織し,各区に防波委員の選出を開始(委員長に町助役片岡永左衛門,後に加藤定通,幹事長高橋久五郎)[132,419] 10.━ 下府中村徴兵尚義会が発足[370] 12.3 前川漁業組合,規約を制定[Ⅰ-413] 12.15 町が募集した海嘯義捐金について,配付標準を定めて分与を開始[419] 12.━ 足柄下郡長,産業組合・農会・信用組合・販売組合を活用した実業奨励を町村長に訓示[Ⅰ-401] この年 酒匂村官有地を小田原町塵芥置き場とするため5年間無償借用願いを提出,12月酒匂村からは支障申し立てがなされる[132,148] 〃 下中村,坂呂橋の架け替え工事を実施[321] 〃 根府川・石橋・前川に漁業組合が設立される[Ⅰ-215・413] 〃 川辺正之助,七福漁業組合を設立[190] |
| 文化・教育 | 1.9 尋常高等多古小学校高等科に農業科を設置[45] 1.13～4.5 常宮・周宮,小田原御用邸に滞在[419] 2.━ 愛国婦人会神奈川県支部足柄下郡幹事会が創立[16] 〃 壮交会・交友会(風紀改善をめざす青年会)が発会[5] 4.━ 二川・芦子・富水3か村学校組合を解散し,尋常二川小学校と高等多古小学校を設置[50] 6.～9.━ 赤痢が流行,患者21人・死者3人[419] 8.1 高等小田原小学校に同窓会図書部を開設[419] 8.7～8 大雨,河川・お濠が氾濫して浸水・崖崩れ被害となる,足柄下郡の被害総額は2万3900円[148,280,419] 8.━ 修養館(後の文武館)を設置[291] 9.4～7 台風にともなう海嘯,被害,全半壊25戸,床上・床下浸水約300戸,被害額は2920円余りとなる[148,280,419] 9.14 足柄下郡中部学事会発会式[148] 9.28 海嘯被災地は,大磯町から土肥村までの沿岸一帯で,特に国府津村から早川村が激甚,死傷者331人,全半壊家屋・流失家屋あわせて1190戸,床上・床下被害50万円以上となる[Ⅰ-479][148,280] 9.29 県知事・県警察部長・県参事官・内務省町村課長ら被害地を巡視,日本赤十字社県支部救護班が救助活動を開始[Ⅰ-479] 9.30 海嘯被災者を富貴座と二川村隔離病舎,負傷者は旧足柄下郡養蚕講習所に収容し,義捐金の募集を開始[Ⅰ-479][15] 10.7 県知事周布公平,海嘯被害義捐金を横浜市民に訴える[189] 10.━ 天皇・皇后・常宮・周宮,海嘯被害慰労金を下賜[419] 11.3 仏教各派,海嘯罹災者追弔会を実施[419] 11.━ 東海新報社,横浜から小田原町に移転[185] 12.25 小田原教育会が設立され,1903年6月13日発会式[419] 12.━ キリスト教プロテスタント教会(美以・浸礼・同胞)と禁酒会,湘南海嘯救済義団を組織し,義捐活動を開始[89] この年 足柄下郡内児童の就学率は83.37%で,県内第5位,教育費の支出は第7位,学力の不充分な点は教員不足によるとされる[Ⅰ-469] 〃 海嘯義捐としてよせられた品物2万5854点,金額3万8727円70銭1厘にのぼる[419] 〃 新名百刀,新名裁縫手芸伝習所を開所(現私立旭丘高等学校)[Ⅱ-278] 〃 桜井村に曽比報徳会・信義報徳会が設立される[210] 〃 豊田亭で初めて活動写真を上映[218] 〃 台湾産パナマ帽子が流行[148] 〃 星野天知編『透谷全集』全1巻(文武堂)刊行 〃 斎藤緑雨,『小田原日記』刊行 |
| 国内・国際 | 1.23 青森歩兵第5連隊,八甲田山の雪中行軍で遭難 1.30 日英同盟協約に調印 3.27 (株)日本興業銀行設立 4.5 衆議院議員選挙法別表を改正公布 4.15 二宮駅開業 4.23 横浜電気鉄道(株)設立 4.29 県神職取締規約を認可,県下を3区にわけ神職取締所を設置 4.━ 県師範学校講習科(現横浜国立大学人文科学料)を開設 〃 中郡立中郡学校,中郡立農業学校と改称 5.13 県,徴発事務取扱規程を制定 5.17 漁業組合規則・水産組合規則を公布 6.14 台湾総督府,台湾糖業奨励規則を制定 7.15 呉海軍工廠でストライキ 8.14 東京砲兵工廠でストライキ 8.29 日・英・独など7か国,清国政府と北清事変講和議定書にもとづき輸入税率改正の取極書に調印 9.17 葉山・宮ノ下・湯本に電話所を開設 12.2 国勢調査に関する法律公布(第1回は1905年を予定したが1920年に延期) 12.17 教科書疑獄事件(～1903年6月21日) 12.25 衆議院,地租条例改正(増租継続)を委員会で否決 この年 東北地方大凶作 |
時代区分
近現代（1871-2000）
西暦
1902
年号
明治三五年(一九〇二)壬寅
政治・経済・社会
3.━ 根岸製糸場(曽我村)が創業[208]
4.━ 久野村村民53人,葉煙草製造改良のため同業組合設置認可を申請[429]
5.7 町長今井広之助が辞職,片岡永左衛門,町長職代理となる[148,419]
5.15 県会議員補欠選挙,今井広之助(小田原町)が当選,9月辞職[148,419]
5.━ 国道・県道修繕用浜砂利採取について町民が異議を申し立てる[148]
6.12 電話架設を逓信省に出願[148]
6.29 国府津村で伝染病院費不正事件が発覚[148]
8.10 第7回総選挙,長谷川豊吉(下曽我村)が当選[148,429]
8.30 小田原水産実習所,農商務省水産局長牧朴真,同技師松原新之助の欧州水産講習会を開催[419]
9.━ 久保田太郎兵衛,地引網の専用漁業免許願を農商務大臣に提出[Ⅰ-412]
10.1 県会議員補欠選挙,成田常次郎(豊川村)が当選[157,429]
10.4 県・足柄下郡,義損金分与を開始,12月29日まで続く[419]
10.10 足柄下郡長,海嘯被害町村長に義捐金分与について訓示[148]
10.20 海嘯被害の原因を堤防の整備によるものとした町会は,十字から新玉にいたる海岸防波堤築造を知事に請願[419]
10.26 松原神社で,義捐品の第1回分与を実施,以後12月23日まで続ける[419]
10.31 町会,防波堤築造の決定にもとづき,県費による海岸防波堤築造委員会を組織し,各区に防波委員の選出を開始(委員長に町助役片岡永左衛門,後に加藤定通,幹事長高橋久五郎)[132,419]
10.━ 下府中村徴兵尚義会が発足[370]
12.3 前川漁業組合,規約を制定[Ⅰ-413]
12.15 町が募集した海嘯義捐金について,配付標準を定めて分与を開始[419]
12.━ 足柄下郡長,産業組合・農会・信用組合・販売組合を活用した実業奨励を町村長に訓示[Ⅰ-401]
この年 酒匂村官有地を小田原町塵芥置き場とするため5年間無償借用願いを提出,12月酒匂村からは支障申し立てがなされる[132,148]
〃 下中村,坂呂橋の架け替え工事を実施[321]
〃 根府川・石橋・前川に漁業組合が設立される[Ⅰ-215・413]
〃 川辺正之助,七福漁業組合を設立[190]
文化・教育
1.9 尋常高等多古小学校高等科に農業科を設置[45]
1.13～4.5 常宮・周宮,小田原御用邸に滞在[419]
2.━ 愛国婦人会神奈川県支部足柄下郡幹事会が創立[16]
〃 壮交会・交友会(風紀改善をめざす青年会)が発会[5]
4.━ 二川・芦子・富水3か村学校組合を解散し,尋常二川小学校と高等多古小学校を設置[50]
6.～9.━ 赤痢が流行,患者21人・死者3人[419]
8.1 高等小田原小学校に同窓会図書部を開設[419]
8.7～8 大雨,河川・お濠が氾濫して浸水・崖崩れ被害となる,足柄下郡の被害総額は2万3900円[148,280,419]
8.━ 修養館(後の文武館)を設置[291]
9.4～7 台風にともなう海嘯,被害,全半壊25戸,床上・床下浸水約300戸,被害額は2920円余りとなる[148,280,419]
9.14 足柄下郡中部学事会発会式[148]
9.28 海嘯被災地は,大磯町から土肥村までの沿岸一帯で,特に国府津村から早川村が激甚,死傷者331人,全半壊家屋・流失家屋あわせて1190戸,床上・床下被害50万円以上となる[Ⅰ-479][148,280]
9.29 県知事・県警察部長・県参事官・内務省町村課長ら被害地を巡視,日本赤十字社県支部救護班が救助活動を開始[Ⅰ-479]
9.30 海嘯被災者を富貴座と二川村隔離病舎,負傷者は旧足柄下郡養蚕講習所に収容し,義捐金の募集を開始[Ⅰ-479][15]
10.7 県知事周布公平,海嘯被害義捐金を横浜市民に訴える[189]
10.━ 天皇・皇后・常宮・周宮,海嘯被害慰労金を下賜[419]
11.3 仏教各派,海嘯罹災者追弔会を実施[419]
11.━ 東海新報社,横浜から小田原町に移転[185]
12.25 小田原教育会が設立され,1903年6月13日発会式[419]
12.━ キリスト教プロテスタント教会(美以・浸礼・同胞)と禁酒会,湘南海嘯救済義団を組織し,義捐活動を開始[89]
この年 足柄下郡内児童の就学率は83.37%で,県内第5位,教育費の支出は第7位,学力の不充分な点は教員不足によるとされる[Ⅰ-469]
〃 海嘯義捐としてよせられた品物2万5854点,金額3万8727円70銭1厘にのぼる[419]
〃 新名百刀,新名裁縫手芸伝習所を開所(現私立旭丘高等学校)[Ⅱ-278]
〃 桜井村に曽比報徳会・信義報徳会が設立される[210]
〃 豊田亭で初めて活動写真を上映[218]
〃 台湾産パナマ帽子が流行[148]
〃 星野天知編『透谷全集』全1巻(文武堂)刊行
〃 斎藤緑雨,『小田原日記』刊行
国内・国際
1.23 青森歩兵第5連隊,八甲田山の雪中行軍で遭難
1.30 日英同盟協約に調印
3.27 (株)日本興業銀行設立
4.5 衆議院議員選挙法別表を改正公布
4.15 二宮駅開業
4.23 横浜電気鉄道(株)設立
4.29 県神職取締規約を認可,県下を3区にわけ神職取締所を設置
4.━ 県師範学校講習科(現横浜国立大学人文科学料)を開設
〃 中郡立中郡学校,中郡立農業学校と改称
5.13 県,徴発事務取扱規程を制定
5.17 漁業組合規則・水産組合規則を公布
6.14 台湾総督府,台湾糖業奨励規則を制定
7.15 呉海軍工廠でストライキ
8.14 東京砲兵工廠でストライキ
8.29 日・英・独など7か国,清国政府と北清事変講和議定書にもとづき輸入税率改正の取極書に調印
9.17 葉山・宮ノ下・湯本に電話所を開設
12.2 国勢調査に関する法律公布(第1回は1905年を予定したが1920年に延期)
12.17 教科書疑獄事件(～1903年6月21日)
12.25 衆議院,地租条例改正(増租継続)を委員会で否決
この年 東北地方大凶作