| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 時代区分 | 近現代（1871-2000） |
| 西暦 | 1918 |
| 年号 | 大正七年(一九一八)戊午 |
| 政治・経済・社会 | 1.1 小田原紡織(株),小田原織布(株)を買収,新玉分工場とする[Ⅱ-60] 2.━ 足柄村・国府津村,多摩川改修事業費の郡市負担割合不均衡の改正願書を県に提出[15,284] 3.10 足柄下郡民大会を開催,多摩川改修事業費の郡部負担金について負担割更正決議と宣言を採択[158,430] 5.20 足柄村,外国米を売出す[37] 5.22 小田原警察署,警視署長警察の指定をうける[172] 6.25 箱根自動車(株),第1回定期総会を開催[27] 6.━ 町会,横浜市久保村憲助ほか1人の湯本村での製紙事業経営出願に対し,早川水質保持から反対を答申[290] 7.20 足柄村,町立伝染病院の谷津移転について,県へ反対請願書を提出[Ⅱ-28] 7.━ 小田原駅前巡査派出所(緑4丁目,現小田原駅東口派出所)が設置される[54] 8.1 小田原瓦斯(株),ガスの使用料を46%値上げ[290] 8.6 野砲兵第15連隊,足柄村穴部新田から北ノ窪に宿営[15] 8.13 足柄下郡長・町長・米商組合長,米価善後策を協議し,県の外米斡旋で救済する方針を決定[186] 8.14 足柄下郡長,米価高騰に対する救済措置を郡下各町村に訓示[Ⅱ-29] 〃 国府津村会,米の廉売を可決[284] 8.16 町会,外米を1000袋を購入し第1回廉売を実施,第2回は9月5日,第3回は9月15日,第4回は10月19日[Ⅱ-130] 8.17～10.17 足柄村,米の廉売を行う[15,37] 8.24 小田原瓦斯(株)臨時株主総会で,経営が茨城県居住者に移る[42] 8.27 小田原紡織(株),足柄村窮民救助として200円を寄付[15] 8.29 町会,内地米の追加購入・廉売を議決し,臨時救済委員7人を選出[290] 8.30 野砲兵第1連隊,足柄村井細田・多古・坂下に宿営[15] 9.1 足柄村在郷軍人分会,村内5か所に天気予報信号標を設置[37] 10.1 町内7か所で恩賜米の廉売を開始[290] 11.1 足柄下郡長,町村吏員・学校職員らに増俸または臨時手当を支給し,職務に専念させるよう町村長に通達[Ⅱ-15] 11.18 第1次世界大戦出征者23人が帰郷,19日小田原町で休戦祝賀の旗行列・提灯行列を実施[430] 11.━ 小田原電気鉄道(株),三枚橋発電所を新設[384] 〃 小田原瓦斯(株),最低料金を定め値上げを実施[42] 12.2 豊橋第15師団,足柄上郡・下郡内に宿営[15] 12.11 有限責任米神販売購買生産組合が設立される(1925年販売購買利用組合となる)[146] この年 片浦村・曽我村,産業組合による肥料の共同購入,出荷組合によるミカンの共同販売を行う[通] 〃 小田原地方各町村,米の廉売を早めに実施したため米騒動にいたらず[通] 〃 沿岸定置網漁が不振のため,伊豆七島・房州沖合でのマグロ漁を行うようになる[430] 〃 下中村に電灯電力の供給が開始される[321] 〃 足柄村奨兵義会が設立される[37] 〃 足柄下郡平均米価は1升(1.5kg)約35銭,その他物価は昨年に比し5割増となる[430] |
| 文化・教育 | 1.━ 福田正夫・井上康文ら,雑誌『民衆』を創刊,富田碎花・白鳥省吾・百田宗治が協力者となる(～1919年,12号で休刊)[Ⅱ-152] 2.19 小田原中学校,横綱大錦・栃木山を招き,学生相撲大会を開催[430] 2.━ 小田原保勝会,お壕端に小堤を築きツツジ数千本を植え付ける[Ⅱ-127] 3.5 北原白秋,御幸の浜養生館に仮寓,4月十字4丁目へ,10月伝肇寺へ転居(1926年4月東京へ転居)[131,383] 4.8 1917年12月銚子沖で遭難した松千代丸(酒匂村)乗組員8人,青ケ島で救助され三崎港に入港[430] 4.━ 大久保忠言,小田原町教育費の内に200円を寄付,教育基本財産に編入[290] 5.16 雑誌『民衆』(第5号),「北村透谷特集」を刊行 8.6～9 台風通過による波浪のため,沿岸は浸水被害,熱海―小田原間軽便鉄道は一時不通[177] 8.━ 足柄下郡教育会,児童を選抜し,天幕講習会を箱根で開催,以降毎年の行事となる[4] 9.16 財団法人道徳教会青年部,辻村文庫内に補習教育を目的とする商工補習学校(夜学)を開設[Ⅱ-102・140] 9.24 台風による波浪で沿岸浸水被害[177] 10.～11.━ 悪性の流行性感冒流行,小田原中学校生徒から次第に広まる,11月初旬には下郡内患者数1万3988人に達す,「成金風邪」と呼ばれる[430] 12.17～19 足柄下郡青年団幹部指導者講習会が開催される[Ⅱ-109] この年 足柄下郡教育会,巡回文庫への取り組みを開始[114] 〃 野崎広太,自怡荘(十字3丁目)に転居[76] 〃 足柄村,御即位記念小学校基本財産林(総面積57.3ha,植栽樹数27万3060本)の造成を完了[Ⅱ-17] 〃 北原白秋,鈴木三重吉主宰の『赤い鳥』運動に参加[通] |
| 国内・国際 | 3.27 市町村義務教育費国庫負担法を公布 4.11 知事,戦後民力涵養5大要綱を訓示 4.17 軍需工業動員法を公布 4.25 外国米管理令を公布,農商務省に臨時外米管理部を設置 5.5 第1回全国青年団連合大会開催 7.1 鈴木三重吉ら『赤い鳥』を創刊 7.31 米価大暴騰,各地期米取引所が立会停止 8.1 横浜第七十四銀行,茂木銀行を合併し,七十四銀行と改称 8.2 政府,シベリア出兵を宣言 8.3 富山県下で米騒動,全国に波及 8.14 内相,米騒動の新聞記事を差し止める 8.16 穀類収用令を公布 8.━ 県警察部,各警察署長に米騒動警戒を勧告 〃 知事,青年団長に米騒動防止策として町内自警を指示 9.29 原敬内閣成立 9.━ 県,農商務省から米1万石を購入 10.━ 流行性感冒(スペイン風邪)が翌年にかけて流行 11.11 ドイツ,連合国と休戦協定調印(第1次世界大戦終了) 11.━ 休戦による反動不況 12.6 大学令・高等学校令を公布 12.17 知事,戦後経営にあたり倹約貯蓄を訓示 12.23 吉野作造・福田徳三ら黎明会を結成 この年 物価・米価騰貴救済資金40万8756円が県に寄せられる |
時代区分
近現代（1871-2000）
西暦
1918
年号
大正七年(一九一八)戊午
政治・経済・社会
1.1 小田原紡織(株),小田原織布(株)を買収,新玉分工場とする[Ⅱ-60]
2.━ 足柄村・国府津村,多摩川改修事業費の郡市負担割合不均衡の改正願書を県に提出[15,284]
3.10 足柄下郡民大会を開催,多摩川改修事業費の郡部負担金について負担割更正決議と宣言を採択[158,430]
5.20 足柄村,外国米を売出す[37]
5.22 小田原警察署,警視署長警察の指定をうける[172]
6.25 箱根自動車(株),第1回定期総会を開催[27]
6.━ 町会,横浜市久保村憲助ほか1人の湯本村での製紙事業経営出願に対し,早川水質保持から反対を答申[290]
7.20 足柄村,町立伝染病院の谷津移転について,県へ反対請願書を提出[Ⅱ-28]
7.━ 小田原駅前巡査派出所(緑4丁目,現小田原駅東口派出所)が設置される[54]
8.1 小田原瓦斯(株),ガスの使用料を46%値上げ[290]
8.6 野砲兵第15連隊,足柄村穴部新田から北ノ窪に宿営[15]
8.13 足柄下郡長・町長・米商組合長,米価善後策を協議し,県の外米斡旋で救済する方針を決定[186]
8.14 足柄下郡長,米価高騰に対する救済措置を郡下各町村に訓示[Ⅱ-29]
〃 国府津村会,米の廉売を可決[284]
8.16 町会,外米を1000袋を購入し第1回廉売を実施,第2回は9月5日,第3回は9月15日,第4回は10月19日[Ⅱ-130]
8.17～10.17 足柄村,米の廉売を行う[15,37]
8.24 小田原瓦斯(株)臨時株主総会で,経営が茨城県居住者に移る[42]
8.27 小田原紡織(株),足柄村窮民救助として200円を寄付[15]
8.29 町会,内地米の追加購入・廉売を議決し,臨時救済委員7人を選出[290]
8.30 野砲兵第1連隊,足柄村井細田・多古・坂下に宿営[15]
9.1 足柄村在郷軍人分会,村内5か所に天気予報信号標を設置[37]
10.1 町内7か所で恩賜米の廉売を開始[290]
11.1 足柄下郡長,町村吏員・学校職員らに増俸または臨時手当を支給し,職務に専念させるよう町村長に通達[Ⅱ-15]
11.18 第1次世界大戦出征者23人が帰郷,19日小田原町で休戦祝賀の旗行列・提灯行列を実施[430]
11.━ 小田原電気鉄道(株),三枚橋発電所を新設[384]
〃 小田原瓦斯(株),最低料金を定め値上げを実施[42]
12.2 豊橋第15師団,足柄上郡・下郡内に宿営[15]
12.11 有限責任米神販売購買生産組合が設立される(1925年販売購買利用組合となる)[146]
この年 片浦村・曽我村,産業組合による肥料の共同購入,出荷組合によるミカンの共同販売を行う[通]
〃 小田原地方各町村,米の廉売を早めに実施したため米騒動にいたらず[通]
〃 沿岸定置網漁が不振のため,伊豆七島・房州沖合でのマグロ漁を行うようになる[430]
〃 下中村に電灯電力の供給が開始される[321]
〃 足柄村奨兵義会が設立される[37]
〃 足柄下郡平均米価は1升(1.5kg)約35銭,その他物価は昨年に比し5割増となる[430]
文化・教育
1.━ 福田正夫・井上康文ら,雑誌『民衆』を創刊,富田碎花・白鳥省吾・百田宗治が協力者となる(～1919年,12号で休刊)[Ⅱ-152]
2.19 小田原中学校,横綱大錦・栃木山を招き,学生相撲大会を開催[430]
2.━ 小田原保勝会,お壕端に小堤を築きツツジ数千本を植え付ける[Ⅱ-127]
3.5 北原白秋,御幸の浜養生館に仮寓,4月十字4丁目へ,10月伝肇寺へ転居(1926年4月東京へ転居)[131,383]
4.8 1917年12月銚子沖で遭難した松千代丸(酒匂村)乗組員8人,青ケ島で救助され三崎港に入港[430]
4.━ 大久保忠言,小田原町教育費の内に200円を寄付,教育基本財産に編入[290]
5.16 雑誌『民衆』(第5号),「北村透谷特集」を刊行
8.6～9 台風通過による波浪のため,沿岸は浸水被害,熱海―小田原間軽便鉄道は一時不通[177]
8.━ 足柄下郡教育会,児童を選抜し,天幕講習会を箱根で開催,以降毎年の行事となる[4]
9.16 財団法人道徳教会青年部,辻村文庫内に補習教育を目的とする商工補習学校(夜学)を開設[Ⅱ-102・140]
9.24 台風による波浪で沿岸浸水被害[177]
10.～11.━ 悪性の流行性感冒流行,小田原中学校生徒から次第に広まる,11月初旬には下郡内患者数1万3988人に達す,「成金風邪」と呼ばれる[430]
12.17～19 足柄下郡青年団幹部指導者講習会が開催される[Ⅱ-109]
この年 足柄下郡教育会,巡回文庫への取り組みを開始[114]
〃 野崎広太,自怡荘(十字3丁目)に転居[76]
〃 足柄村,御即位記念小学校基本財産林(総面積57.3ha,植栽樹数27万3060本)の造成を完了[Ⅱ-17]
〃 北原白秋,鈴木三重吉主宰の『赤い鳥』運動に参加[通]
国内・国際
3.27 市町村義務教育費国庫負担法を公布
4.11 知事,戦後民力涵養5大要綱を訓示
4.17 軍需工業動員法を公布
4.25 外国米管理令を公布,農商務省に臨時外米管理部を設置
5.5 第1回全国青年団連合大会開催
7.1 鈴木三重吉ら『赤い鳥』を創刊
7.31 米価大暴騰,各地期米取引所が立会停止
8.1 横浜第七十四銀行,茂木銀行を合併し,七十四銀行と改称
8.2 政府,シベリア出兵を宣言
8.3 富山県下で米騒動,全国に波及
8.14 内相,米騒動の新聞記事を差し止める
8.16 穀類収用令を公布
8.━ 県警察部,各警察署長に米騒動警戒を勧告
〃 知事,青年団長に米騒動防止策として町内自警を指示
9.29 原敬内閣成立
9.━ 県,農商務省から米1万石を購入
10.━ 流行性感冒(スペイン風邪)が翌年にかけて流行
11.11 ドイツ,連合国と休戦協定調印(第1次世界大戦終了)
11.━ 休戦による反動不況
12.6 大学令・高等学校令を公布
12.17 知事,戦後経営にあたり倹約貯蓄を訓示
12.23 吉野作造・福田徳三ら黎明会を結成
この年 物価・米価騰貴救済資金40万8756円が県に寄せられる