| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 時代区分 | 近現代（1871-2000） |
| 西暦 | 1921 |
| 年号 | 大正一〇年(一九二一)辛酉 |
| 政治・経済・社会 | 1.━ 下曽我停車場速成委員5人,駅開設を鉄道省に請願[319] 1.～2.━ 足柄下郡民力函養講演会を郡内各村で開催[430] 2.3 小田原町協調会(賃金と物価の調節を計る)が設置される[Ⅱ-35] 2.28 町会,助役2人制を可決[148] 3.11 小田原町内銀行組合,9支店の預金利子を引下げる[430] 4.6 小田原郵便局,2等局に昇格[148] 4.25 町会議員選挙(立憲政友会16,憲政会13,中立1)[148,430] 4.━ 小田原警察署,交通取締係を新設[430] 5.26 小田原警察署,活動写真を利用した交通安全の宣伝を実施[430] 5.━ 小田原自治倶楽部(憲政会派町議),交友会(政友会派町議)が組織される[Ⅱ-50] 7.1 足柄村共栄養蚕組合(府川)が設立される[15] 7.21 小田原駅前に「朝日」(洋食店)が開店,披露会[148] 8.11 国府津村,住宅供給事業経営に関する調査員5人を設置[Ⅱ-19] 10.13～19 陸軍士官学校生徒,測量演習のため足柄村に宿営[15] 10.20 県下で陸軍特別大演習を実施,青年団員も動員され社会的訓練を行う[Ⅱ-112・123] 10.━ 東海砂利(株)が設立される[273] 11.━ 旭自動車(株)(国府津村)が設立され,国府津―小田原間乗合自動車を開業[430] この年 曽我殖産(下曽我村,運送業,資本金22万円)が設立される[12] 〃 小田原地方の労働者賃金が上がったため,周辺農村部の小作人は土地を返還し,労働者として流出する者が増加[148] 〃 足柄村では米の不作,降雹被害のため小作問題に波及するケースが続出[15] 〃 大窪村板橋に別邸をもつ富士水電(株)の重役臼井新太郎,小田原町営水道の計画が遅れているため,私設の水道会社の設立を計画,小田原保勝会に協力を要請[Ⅱ-127] 〃 小田原駅開業1周年,乗降客は1日平均4175人となり,名古屋―横浜駅間で首位[148] |
| 文化・教育 | 2.14 山県有朋,西園寺公望・松方正義と「皇太子妃」問題に関し古稀庵で元老会議を開く[430] 3.━ 谷崎潤一郎,妻の千代子をめぐり佐藤春夫と絶交(小田原事件とよばれる,～1926年9月和解)[131,190] 4.18 足柄村立足柄実科高等女学校が開校[46,47] 4.━ 東京報徳銀行,二宮神社に大鳥居を奉納[430] 〃 北原白秋,佐藤菊子と伝肇寺白秋山荘で結婚式をあげる[131] 5.24 豪雨により下曽我村で山津波が発生,50戸余りが被災[430] 5.━ 足柄下郡教育会,女教員による服装改良講習会を開催[46] 〃 井上康文,「詩人会」を結成,詩誌『新詩人』を刊行,「詩話会」と対立[通] 6.4 小田原高等女学校で生活改善講演会を開催[150] 6.4～8 劇「足柄の偉人二宮尊徳翁」(尾崎舛亭脚色,草山惇造校閲),御幸座で上演される[430] 6.18 小田原保勝会,シンフォニア・マンドリニ・オーケストラによる演奏会を小田原高等女学校講堂で開催[Ⅱ-127] 6.━ 小田原保勝会,小田原駅前に箱根小田原案内図掲示板を建設[Ⅱ-127] 8.22 豪雨により片浦村で死傷者8人を出す[280] 8.━ 足柄下郡教育会,国民道徳の夏期講習会を開催[46] 9.3 皇太子の欧州帰朝祝いのため銀行休業,小学生・女子工員・町民による旗行列を実施[148] 10.1 台風による大雨,片浦村で山津波による災害[147] 10.━ 鉄道開通50年祝典,駅前商店は装飾,乗物は小旗をつけて営業[148] 11.11 小田原中学同窓会会員,ワシントン会議平和研究会・平和宣伝講習会を御幸座で開催[430] 11.━ 佐藤春夫,詩「秋刀魚の歌」を『人間』に発表 この年 津田光造,山本鼎らと『芸術自由教育』を創刊[通] 〃 新名裁縫女学校,新名女学校と改称[Ⅱ-278] 〃 町立小田原高等女学校の県立移管運動がおこる[430] 〃 1～9月にかけて賜チフスが流行(患者91人)[35] 〃 洋食専門の料理店が6～7軒に増加[148] 〃 川崎長太郎・北原武夫,『夕暮』を刊行[通] 〃 前年の秋,台湾・中国から帰国した佐藤春夫は,小田原の谷崎潤一郎を訪ね,谷崎宅で過ごすことが多かった[131] |
| 国内・国際 | 2.12 大本教,不敬罪で幹部一斉検挙 3.30 県,郡部県税に遊興税を新設 3.31 県,社会事業費貸付資金特別会計を設置 4.1 丹那トンネルで崩壊事故,死者16人 4.2 足尾銅山争議 〃 県立実業補習学校教員養成所開校 4.4 米穀法を公布 4.9 職業紹介所法を公布 4.11 市制・町村制を改正公布(町村の等級選挙を廃止) 4.12 郡制廃止法を公布 〃 度量衡法を改正公布(メートル法を基本) 〃 住宅組合法を公布 5.13 シベリア撤兵方針を決定 5.━ 物価13か月ぶりに上昇 6.23 通俗教育を社会教育と改称 6.28 市町村義務教育費国庫負担増額期成同盟会組織 6.━ 株価上昇に転ず 9.2 (財)日本青年館設立 10.1 大日本労働総同盟友愛会,日本労働総同盟と改称 10.9 新婦人協会神奈川支部発会式 11.4 原敬首相,東京駅頭で暗殺される 11.12 ワシントン会議開催 11.13 高橋是清内閣成立 11.25 皇太子裕仁,摂政に就任 12.8 立憲国民党神奈川県支部発会 12.13 ワシントン会議で日・英・米・仏4か国条約調印(日英同盟廃棄) 12.27 県水産会設立 |
時代区分
近現代（1871-2000）
西暦
1921
年号
大正一〇年(一九二一)辛酉
政治・経済・社会
1.━ 下曽我停車場速成委員5人,駅開設を鉄道省に請願[319]
1.～2.━ 足柄下郡民力函養講演会を郡内各村で開催[430]
2.3 小田原町協調会(賃金と物価の調節を計る)が設置される[Ⅱ-35]
2.28 町会,助役2人制を可決[148]
3.11 小田原町内銀行組合,9支店の預金利子を引下げる[430]
4.6 小田原郵便局,2等局に昇格[148]
4.25 町会議員選挙(立憲政友会16,憲政会13,中立1)[148,430]
4.━ 小田原警察署,交通取締係を新設[430]
5.26 小田原警察署,活動写真を利用した交通安全の宣伝を実施[430]
5.━ 小田原自治倶楽部(憲政会派町議),交友会(政友会派町議)が組織される[Ⅱ-50]
7.1 足柄村共栄養蚕組合(府川)が設立される[15]
7.21 小田原駅前に「朝日」(洋食店)が開店,披露会[148]
8.11 国府津村,住宅供給事業経営に関する調査員5人を設置[Ⅱ-19]
10.13～19 陸軍士官学校生徒,測量演習のため足柄村に宿営[15]
10.20 県下で陸軍特別大演習を実施,青年団員も動員され社会的訓練を行う[Ⅱ-112・123]
10.━ 東海砂利(株)が設立される[273]
11.━ 旭自動車(株)(国府津村)が設立され,国府津―小田原間乗合自動車を開業[430]
この年 曽我殖産(下曽我村,運送業,資本金22万円)が設立される[12]
〃 小田原地方の労働者賃金が上がったため,周辺農村部の小作人は土地を返還し,労働者として流出する者が増加[148]
〃 足柄村では米の不作,降雹被害のため小作問題に波及するケースが続出[15]
〃 大窪村板橋に別邸をもつ富士水電(株)の重役臼井新太郎,小田原町営水道の計画が遅れているため,私設の水道会社の設立を計画,小田原保勝会に協力を要請[Ⅱ-127]
〃 小田原駅開業1周年,乗降客は1日平均4175人となり,名古屋―横浜駅間で首位[148]
文化・教育
2.14 山県有朋,西園寺公望・松方正義と「皇太子妃」問題に関し古稀庵で元老会議を開く[430]
3.━ 谷崎潤一郎,妻の千代子をめぐり佐藤春夫と絶交(小田原事件とよばれる,～1926年9月和解)[131,190]
4.18 足柄村立足柄実科高等女学校が開校[46,47]
4.━ 東京報徳銀行,二宮神社に大鳥居を奉納[430]
〃 北原白秋,佐藤菊子と伝肇寺白秋山荘で結婚式をあげる[131]
5.24 豪雨により下曽我村で山津波が発生,50戸余りが被災[430]
5.━ 足柄下郡教育会,女教員による服装改良講習会を開催[46]
〃 井上康文,「詩人会」を結成,詩誌『新詩人』を刊行,「詩話会」と対立[通]
6.4 小田原高等女学校で生活改善講演会を開催[150]
6.4～8 劇「足柄の偉人二宮尊徳翁」(尾崎舛亭脚色,草山惇造校閲),御幸座で上演される[430]
6.18 小田原保勝会,シンフォニア・マンドリニ・オーケストラによる演奏会を小田原高等女学校講堂で開催[Ⅱ-127]
6.━ 小田原保勝会,小田原駅前に箱根小田原案内図掲示板を建設[Ⅱ-127]
8.22 豪雨により片浦村で死傷者8人を出す[280]
8.━ 足柄下郡教育会,国民道徳の夏期講習会を開催[46]
9.3 皇太子の欧州帰朝祝いのため銀行休業,小学生・女子工員・町民による旗行列を実施[148]
10.1 台風による大雨,片浦村で山津波による災害[147]
10.━ 鉄道開通50年祝典,駅前商店は装飾,乗物は小旗をつけて営業[148]
11.11 小田原中学同窓会会員,ワシントン会議平和研究会・平和宣伝講習会を御幸座で開催[430]
11.━ 佐藤春夫,詩「秋刀魚の歌」を『人間』に発表
この年 津田光造,山本鼎らと『芸術自由教育』を創刊[通]
〃 新名裁縫女学校,新名女学校と改称[Ⅱ-278]
〃 町立小田原高等女学校の県立移管運動がおこる[430]
〃 1～9月にかけて賜チフスが流行(患者91人)[35]
〃 洋食専門の料理店が6～7軒に増加[148]
〃 川崎長太郎・北原武夫,『夕暮』を刊行[通]
〃 前年の秋,台湾・中国から帰国した佐藤春夫は,小田原の谷崎潤一郎を訪ね,谷崎宅で過ごすことが多かった[131]
国内・国際
2.12 大本教,不敬罪で幹部一斉検挙
3.30 県,郡部県税に遊興税を新設
3.31 県,社会事業費貸付資金特別会計を設置
4.1 丹那トンネルで崩壊事故,死者16人
4.2 足尾銅山争議
〃 県立実業補習学校教員養成所開校
4.4 米穀法を公布
4.9 職業紹介所法を公布
4.11 市制・町村制を改正公布(町村の等級選挙を廃止)
4.12 郡制廃止法を公布
〃 度量衡法を改正公布(メートル法を基本)
〃 住宅組合法を公布
5.13 シベリア撤兵方針を決定
5.━ 物価13か月ぶりに上昇
6.23 通俗教育を社会教育と改称
6.28 市町村義務教育費国庫負担増額期成同盟会組織
6.━ 株価上昇に転ず
9.2 (財)日本青年館設立
10.1 大日本労働総同盟友愛会,日本労働総同盟と改称
10.9 新婦人協会神奈川支部発会式
11.4 原敬首相,東京駅頭で暗殺される
11.12 ワシントン会議開催
11.13 高橋是清内閣成立
11.25 皇太子裕仁,摂政に就任
12.8 立憲国民党神奈川県支部発会
12.13 ワシントン会議で日・英・米・仏4か国条約調印(日英同盟廃棄)
12.27 県水産会設立