近現代（1871-2000）

1924

大正一三年(一九二四)甲子

1.15　県社会課,小田原託児所を宝安寺に開設[132,148] 1.━　下曽我村別所農事実行組合が設立される[292] 2.8　震災後初めてブリが大漁となる,岩江漁場で7000～8000本[148] 3.18　町,全罹災者に見舞金・食糧品を配給[148] 3.28　小田原憲兵隊本部を撤収,建物を町立小田原高等女学校へ払い下げる[132,148] 3.31　足柄村北ノ窪耕地整理組合が設立認可される[15] 3.━　足柄下郡内失業者は736人で,小田原紡織(株)と小田原電気鉄道(株)の解雇が影響[Ⅱ-280] 4.1　国府津村,町制を施行[Ⅱ-22] 5.10　第15回総選挙,平川松太郎(憲政会)が当選[Ⅱ-181] 〃　町営婦人授産場(万年4丁目,洋服・子供服などの縫製)が設立される[111] 5.15　大窪村湯本村連合耕地整理組合が設立認可される(～1929年10月)[35] 〃　県,婦人内職奨励のため婦人職業講習会を小田原で開催(～6月15日)[150] 5.━　足柄下郡長・小田原町長,小田原・国府津・小田原通商・曽我・足柄の各銀行の合同を呼びかけるが不調に終わる,各銀行とも貸付資金の回収ができず経営難に陥る[Ⅱ-196] 〃　町内道路拡張予定線50線を決定[134] 〃　小田原水道(株)が創立[38] 6.1　町役場,復興資金100万円の借入を県・国に申請[430] 6.10　県会議員定期改選選挙,川辺辰二(酒匂村),河野治平(豊川村)が当選[158] 6.16　足柄下郡農会,町村農会に技術員設置奨励のため補助金規程を定める[Ⅱ-224] 6.17　酒匂川沿岸21か町村代表者6人,護岸工事費増額と内渡金下付を県に陳情[430] 7.1　熱海線根府川駅が復旧,開業[430] 〃　小田原託児所,県から村山大仙に移管される[132,425] 7.9　小田原電気鉄道小田原一箱根湯本駅間が復旧,軌間も広軌に改められる[通] 7.━　国府津町国民貯蓄組合を結成[284] 〃　小田原急行鉄道(株),足柄村堀之内・桜井村地内線路敷地の買収を完了,停車場敷地の寄付をうける[430] 〃　小田原電気鉄道(株)製氷部社員,賃上げを要求し同盟罷業にはいる[430] 〃　住宅の復興状況,本建築2509戸,仮設バラックが2147戸の計4656戸となる[Ⅱ-162] 8.5　下府中村菊川耕地整理組合創立総会(～1934年9月)[322] 8.17　小田原瓦斯(株),震災復旧工事が完了,営業を再開[Ⅱ-197] 8.24　町営住宅63戸を幸・新玉・新久・山王原に開設[111] 8.～9.━　借地借家料値下問題で小田原町民大会を開催[148] 9.1　国府津鉄道治療所が開設される[283] 〃　小田原乳児保護協会(万年4丁目,代表村山大仙)が設立される[Ⅱ-264] 9.8　小田原町借家借地人組合が結成される[430] 9.━　足柄同志会(足柄上郡・下郡政友会会員)が組織される[280] 〃　井上製縄工場(足柄村荻窪,井上泰助)が設立される[Ⅱ-202] 10.1　熱海線根府川―湯河原駅間が復旧,開通[430] 10.3　片浦村米神耕地整理組合が設立認可される(～1941年5月)[147] 10.8　曽我村上曽我住民,岩太郎川ほか3河川上流護岸県費工事を県に陳情[227] 10.━　足柄下郡役所,1村に5人ずつの小作調査委員を任命[430] 11.8　足柄村諏訪原養豚組合が設立される[15] 11.26　小田原実業銀行が設立され,12月11日より営業を開始,(株)小田原銀行・(株)曽我銀行・(株)国府津銀行・(株)小田原通商銀行は解散[Ⅱ-196][430] 12.2　下曽我駅周辺,芸妓屋・待合茶屋営業地域に指定される[280] 12.8　足柄村久野川耕地整理組合が設立認可される[15] 12.27　町営幸公益質屋を設置[60,134,430] 12.━　足柄村多古耕地整理組合が設立認可される[15] この年　大正13年度足柄下郡歳入歳出予算額は,復旧復興臨時費の増大で,前年比3倍となる[430] 〃　相州堅石販売組合が設立される[430] 〃　有限責任江の浦信用購買組合(1930年有限責任江の浦信用販売組合と改称)・根府川復興信用販売購買利用組合が設立される[146] この年　酒匂村沿岸漁業権をめぐり,小八幡漁業組合・山王一色漁業組合の川辺家への免許許可反対運動が活発化,小八幡漁場紛争がはじまる[430] 〃　米神・根府川漁業組合と早川村・小田原町・石橋漁業組合の漁業資本家間に定置網漁業経営の協定が締結される[215] 〃　江之浦簡易水道組合が創立される[125] 〃　小田原沿岸でマグロの大漁が続く[430] 〃　臼井欣五郎,浪花節を利用した衛生宣伝講演を創作し,県警察部から認可をうける[132]

1.8　小田原第三尋常小学校,バラック校舎で授業を再開[59] 1.15　強震,相模地震,震源地は丹沢山付近[177,280] 1.19　片岡永左衛門の「詠進歌」,宮中の歌会初めで次選に入る[Ⅱ-295] 1.25　下曽我村会,上府中村ほか4か村学校組合からの分離独立を可決[319] 1.━　町立小田原高等女学校,町内3か所で授業を開始[47] 2.━　足柄下郡内小学校長,国民精神作興のため伊勢神宮を参拝[4] 4.1　下曽我村・田島村,上府中村ほか4か村学校組合を離脱し,独自に校舎を建設して同盟休校児童を収容,下曽我村・田島村学校分離問題[228] 4.14　小田原ならびに旧相模・駿河・遠江の報徳社,大日本報徳社へ合同,報徳祭と福住正兄・福山瀧助の贈位報告祭を執行[148] 5.31～6.2　豪雨,震災の影響で道路・崖の崩壊による土砂災害となる[35,148,430] 5.━　牧野信一,小説「父を売る子」を『新潮』に発表[131] 7.12　小田原保勝会,震災犠牲者への盂蘭盆会供養のため,外濠の蓮の葉を街頭で希望者に配布[Ⅱ-127] 8.3　小田原仏法婦人会発会式[430] 8.13　御国座(国府津町,劇場)が開館[390] 8.26　足柄下郡町村長,震災死亡者の追悼会を開催[390] 8.━　県,下曽我村・田島村の学校組合分離問題の調査を開始[430] 9.1　震災追悼会・追善供養会,足柄下郡各地で開催される,「時の鐘」で正午を知らせる[430] 9.16～17　台風により,各河川が増水して橋梁流失,浸水被害となる[148,177,430] 9.20　生木大黒天(福興大黒)除幕式,福興大国神本講が設立される[148,340] 9.29～30　台風により,県西部海岸で300mmの大雨を記録[50] 10.8　豪雨,各河川増水により浸水被害[430] 10.25　上府中村ほか4か村学校組合分離問題調停のため,関係各町村長が会同[430] 10.━　高松宮,震災罹災者に300円を下賜,6日町民へ伝達[430] 11.28　上府中村ほか4か村学校組合規約を変更,下曽我村・田島村の分離独立を認める[46,228] 12.9　早川のビランジュ,国の天然記念物に指定される[124] 12.7　国府津尋常高等小学校移転(三ツ俣),新築落成式[59] 12.13　大窪村板橋で火災,18戸が全半焼[430] この年　片浦尋常高等小学校,二部授業を開始[47] 〃　有信会,藩史編さん委員会を組織[133] 〃　福田正夫「高原の処女」「嘆きの孔雀」が映画化される[115] 〃　小田原町と国府津町,競馬場設置を競願[280]

1.7　清浦奎吾内閣成立 1.10　政友・憲政・革新倶楽部,内閣打倒の第2次護憲運動を開始 1.15　中央報徳会ら30団体,中央教化団体連合会結成 1.20　中国国民党第1回全国代表大会(第1次国共合作成立) 1.26　摂政宮裕仁親王,久邇宮良子女王と結婚式 1.29　政友本党結成 1.━　ILO東京支局開局 2.1　県,震災復旧耕地整理補助規則を公布 2.16　県乳児保護協会創立 2.22　県,震災罹災者の郡部県税戸数割の免除・軽減を告示 3.28　新潟県木崎村小作争議 4.14　大日本報徳社発足 4.27　日本フェビアン協会設立 5.15　アメリカ議会,排日移民法を可決(7月1日施行) 6.11　第1次加藤高明内閣成立 6.━　県中等学校野球連盟結成 7.1　川崎町,市制施行 7.11　青和会結成(1925年4月神奈川県青和会と改称) 7.22　小作調停法・復興貯蓄債券法を公布 7.26　大蔵省,地方銀行合同促進を通牒 8.5　県会議員選挙区別定数改正(14選挙区40人) 9.5　県,農業水利改良事務所規程制定 9.17　県,産業部に小作官・小作官補を設置 9.━　県青年団連合会,機関紙「武相の若草」創刊 10.1　熱海線湯河原駅,営業開始 10.11　文部省,専門学校の入学検定試験を国家試験に統一 10.15　第1回県下中等学校競技大会開催 11.1　勤倹奨励神奈川県委員会を組織,県下関係施設に「報徳週間」設置を指導 11.11　知事,震災1周年勤倹奨励を諭告 12.11　県社会課・教育課,家庭経済婦人講演会を開催 12.13　婦人参政権獲得期成同盟会結成