近現代（1871-2000）

1939

昭和一四年(一九三九)己卯

1.20　小田原職業紹介所,国民登録扱いを開始[362] 1.25　小田原警察署,経済警察協力会を設置[362] 1.28　町長任期満了,新開渧観が再任[362,430] 1.━　下府中村,明治製菓(株)・明治製糖(株)の工場誘致に着手[20] 2.16　早川村産業組合が解散,新組合を組織[362] 2.22　町会旧益田派,自治倶楽部と改称[362] 2.21　足柄下郡内各町村に農地委員会が設立される[284] 2.━　足柄上・下郡酒類商組合が結成される[362] 2.～4.━　前羽村定置大謀網でブリが大漁,村の付加税収入は800円となる[20] 3.1　小田原町銃後強化懇談会に大村県知事が臨席[362,430] 3.10　西湘買出人組合,第1回総会を開催[362] 3.26　小田原職業紹介所に派出婦人部を開設[281] 3.31　町会,市制施行委員(町会議員全員)を選出[132] 3.━　国府津町会,塵芥焼却場建設を可決[284] 〃　国府津町,経済更生委員会規程を制定[284] 〃　大窪村,経済更生指定村となる[35] 3.━　昭和パルプ(株)(新玉1丁目)が設立,7月10日認可される[60] 4.1　警防団令施行,足柄下郡各町村警防団(消防と防空を兼ねる)を設置[60] 4.25　足柄下郡時局対策協議会が開催される[20] 4.━　前羽村・下曽我村・小田原町に銃後奉公会が結成される[20,349,362] 5.3　県・内務省,田島・酒匂・国府津・前羽・下中の各町村長・議員へ自治についての講演を実施[20] 5.10　足柄下郡防空監視哨を国府津町に設置[20] 5.━　箱根物産同業組合指物部・挽物部・玩具部・塗物部,賃金値上げを要求[430] 6.9　山王川耕地整理組合,高利債借替資金の配当を農林大臣に陳情[26] 6.21　足柄下郡町村長会,県町村長会総会で,義務教育教員の給料全額国庫負担,町村吏員の給料半額国庫負担の要望を提出[Ⅱ-313] 6.～8.━　県販売購買組合,小田原に精米工場を設置,小田原米穀商組合・県西部米穀商組合連盟は販売価格の適正化を県に要望[430] 7.6　元農林大臣後藤文夫,上府中村更生実情を視察[209] 7.26　神奈川県内鮮協会足柄下郡支部,神奈川県協和会足柄下郡支部と改称[35] 8.5　市制施行委員,足柄村ほか5か村に合併打診運動を開始[430] 8.━　小田原城址・城山・御幸の浜を風致地区に指定[85] 9.21　小田原警察署管内経済報国会が設立される[Ⅱ-346] 〃　小田原都市計画区域内町村助役会(白鳥会)が結成される[35] 9.━　興亜青年勤労報国青年隊(市域から6人が参加)解隊式[368] 10.16　中央報徳会・神奈川県・神奈川県町村長会主催第32回自治講習会を小田原で開催(～22日)[Ⅱ-423][35,284] 11.8　足柄下郡在郷軍人分会連合会の射撃場(足柄村久野)竣工式[20,430] 11.26　酒匂川用水改良工事落成記念碑除幕式[20] 12.11　富士箱根自動車(株),木炭車を運行[430] 12.20　小田原漁業(株),精算を終了[430] この年　早川村,経済更生指定村となる[292] 〃　上府中村高田(18町歩)と前羽村前川飛地(55町歩)に湿田改良工事を実施[20,430] 〃　桜井村,村内7か所に負債整理組合を設置[Ⅱ-363] 〃　酒類商組合(2月),時計小売商業組合・鮪延縄工業組合(3月),足柄下郡薪炭商組合(4月),足柄下郡古銅鉄屑物問屋商業組合(6月),足柄鋼鉄板金工業組合・足柄桶樽工業組合(8月),足柄銅鉄金物小売商業組合(9月),箱根物産玩具工業組合・指物工業組合(12月)が設立される[362,430] 〃　下中酪農改良組合が設立され,小竹に搾乳所を開設(1943年に乳牛354頭,日量700貫を生産するが,戦争により衰退)[225] 〃　小田原職業紹介所,農業労働力補給のため,東北方面に援農者募集を開始[430] 〃　松田自動車,富士山麓鉄道に買収される[224]

1.21　小田原第三尋常小学校,少年赤十字団を結成[362,430] 2.9　小田原報徳顕彰会,「日本精神発揚週間の須要行事」講演会を開催[通] 2.━　三好達治,大窪村板橋に転居(～1944年),この年詩編『春の岬』,詩集『艸千里』を刊行[通] 3.19　三好達治,小田原ペン倶楽部会員になる[Ⅱ-416] 3.28　私立日本加工織布青年学校が設置認可される[48] 3.━　北原武夫,「雨」を『文芸』に,9月「桜ホテル」を『新潮』に発表 4.1　足柄第二尋常高等小学校町田分教場が設置される(現市立町田小学校)[48] 4.4　新興生活者同盟会結成式(小田原生活文化協会の前身)[362] 4.17　酒匂沖で飛行機が墜落,丸川漁場漁船が搭乗者2人を救出[20] 5.21～27　足柄下郡教育会,郡内小学校の准訓導・代用教員の教育実習指導講習会を実施[Ⅱ-427] 5.23　大窪村,益田教育資金(益田家からの寄付金)を設定[35,48] 5.28　小田原地方降雹,足柄村・豊川村で農作物に被害がでる[20,430] 6.27　足柄下郡小学校児童相撲大会を御幸の浜で開催(～1941年)[4] 6.━　北原武夫,小説集『妻』(春陽堂)刊行 7.17　日本放送協会・湘南ラジオ商業組合,ラジオ巡回相談所を大窪村役場に開設[35] 7.25　足柄下郡青年学校連合野外訓練を仙石原で実施[20] 8.8　湘南吹奏楽団連合,報国大演奏会を開催[通] 8.12　水色襷部隊商工遺家族少年勤労奉仕隊,ラジオで全国に紹介される[430] 9.6　インド国立工芸学校長V・R・チトラ,県小田原工芸指導所を視察[430] 10.3　足柄下郡小学校職員・児童,陸軍病院を慰問(～10月9日まで銃後後援強調週間)[35] 11.10　小田原第二尋常高等小学校少年赤十字団発団式[430] この年　小田原商業学校,第3本科(夜間授業5年制)を開設,専修科(夜間2年制)を廃止[35,93] 〃　出征兵士歓送会のため,青年学校生・小学生を中心にバンド熱がたかまる[430] 〃　川崎長太郎,小説集『裸木』 〃　東宝館(緑1丁目)が開館[66]

1.5　平沼騏一郎内閣成立 1.17　閣議,生産力拡充計画要綱を決定 1.25　警防団令を公布 3.9　兵役法を改正公布 3.15　各地の招魂社を護国神社と改称 3.17　県,戦時下配給統制を通達 3.28　国民精神総動員委員会官制を公布 3.30　文部省,大学の軍事教練を必修とする 3.31　賃金統制令を公布 4.7　県,報国造林奨励規程を制定 4.12　米穀配給統制法を公布 4.26　青年学校を義務制とする 5.12　ノモンハン事件 5.29　文部省,小学校5・6年と高等科の男児に武道を課す 6.1　県,警察部防空課を警防課と改称 6.7　満蒙開拓青少年義勇軍壮行会 6.16　国民精神総動員委員会,生活刷新案を決定 7.8　国民徴用令を公布 7.26　米,日米通商航海条約廃棄を通告 8.24　内務省,家庭防空隣保組織要綱を通牒 8.30　阿部信行内閣成立 9.1　ドイツ軍,ポーランド進撃を開始(第2次世界大戦はじまる) 〃　初の「興亜奉公日」(毎月1日) 9.4　政府,欧州戦争不介入を声明 10.18　価格等統制令を公布(9.18ストップ令) 11.6　米穀強制買上制を実施 11.27　産業報国運動要綱を決定 11.28　中央物価統制協力会議結成 12.15　県,戦時食糧充実運動実施要綱制定 12.25　木炭の配給統制を実施 12.26　朝鮮総督府,日本式に創氏改名を公布