近現代（1871-2000）

1940

昭和一五年(一九四〇)庚辰

1.━　明治産業(株)小田原工場(下府中村上新田・中原,現明治製菓(株)小田原工場)が設置される[121,327] 2.11　足柄村,町制を施行[176] 2.23　足柄町,湯浅蓄電池製造(株)との間に工場建設に関する覚書をとりかわす[Ⅱ-337] 4.18　酒匂村度器工場従業員300人,賃上げ要求から産業報国会を設立[430] 5.8　県,選挙粛正ならびに時局講演会を小田原町で開催[284] 6.10　県会議員定期改選選挙,秦理三郎(上府中村),小西尚三郎・小林歛企(小田原町)が当選[160] 6.━　小田原地方振興委員会を設立,委員には小田原町・足柄町・下府中村・早川村・酒匂村・大窪村の町村長・助役が就任,事務所を県地方課に置く[290] 7.1　小田原警察署,構内営業以外のタクシーの深夜営業自粛・休止を通達[Ⅱ-405] 7.9　町長・市制施行委員,11月3日の市制実現を知事に陳情[Ⅱ-320] 7.━　小田原町警防後援会を結成,役場吏員は特設防護団を組織[430] 8.12　小田原米穀商組合,米の共同販売所を開設し配給を開始[430] 8.18　足柄民政倶楽部が解散し興亜同志会が発会[430] 8.━　足柄下郡内で砂糖の切符配給制がはじまる[430] 〃　足柄下郡農会,柑橘採取労務者不足のため県外からの援農者斡旋を開始[154] 〃　小田原警察署管内産業報国会,工場の空地を利用した代用食の栽培を開始[430] 9.12　早川村,小田原町との合併に調印[430] 9.23　足柄町,小田原町上水道水源地問題に調印,全面的解決をみる[430] 10.1　国勢調査,小田原町戸数5574,人口2万7373人[107] 10.13　大政翼賛・三国同盟小田原町民大会,国府津町民大会を開催[284,430] 10.20　足柄町会・大窪村会,小田原町との合併を可決[430] 10.22　小田原警察署管内工場法適用28工場,産業報国会連合会を結成[430] 10.25　小田原町営緑公益質屋が営業を開始[66,430] 10.28～30　東部第64連隊900人,秋季演習で上府中村に宿営[228] 10.30　県河川協会創立総会を開催(足柄町・豊川村が発起人に連名)[348] 10.━　酒匂村会,山王原・網一色の小田原町分村合併につき協議をすすめる[430] 〃　小田原報徳ハイヤー,個人業者17人が参加して設立される[101] 11.━　小田原警察署管内町村で木炭の配給がはじまる[430] 12.11　足柄町ほか8か村組合は豊川村ほか6か村組合に,小田原町ほか25か町村組合は豊川村ほか21か町村組合と改称[35] 12.13　市制施行に関する内務大臣諮問に異議なき旨を答申[132] 12.20　小田原町・足柄町・大窪村・早川村を廃し,その区域と酒匂村山王原・網一色を併合し,市制を施行(面積57.54k㎡2,戸数1万749,人口5万4699人)[60,176]≪小田原市の誕生≫ 〃　小田原食品市場と足柄食品市場が合併[60] この年　上府中村,農地委員会を設置[228] 〃　曽我村河川愛護会が発足[348] 〃　県下ミカン生産量1000万貫,戦前の最高量となる[154] 〃　神奈川ミカンの北米への輸出が打ち切りとなり,満州方面への輸出が盛んになる[154] 〃　曽我律之助,川東地区のトラック業者を統合して国府津自動車を創立[104] 〃　富士山麓電気鉄道(株),曽我自動車の小田原一西大友間路線を買収[224] 〃　足柄下郡薪炭小売商業組合(3月),小田原製菓工業組合・小田原蒲鉾工業組合(4月),足柄下郡砂糖乾物雑貨小売商業組合(6月),箱根物産木工製品工業組合・木工挽物工業組合・髹漆蒔絵工業組合(7月),足柄下郡飲食商業組合・小田原警察署管内人力車営業組合が設立される[430]

1.━　北條秀司『閣下』を明治座で初演 〃　坂口安吾,三好達治のつてをたよって大窪村に秋まで在住[通] 2.11　建国祭行事に5神社参拝町民1万人行進を実施[430] 2.20　万年2丁目で火災,28戸が焼失[317] 3.3　足柄下郡仏教会,紀元二千六百年奉祝法要・武運長久祈願祭・戦死英霊追悼法要を実施[132] 3.30　足柄下郡教育会・足柄下郡連合青年団,太田正孝「時局の進展と経済」講演会を開催[4] 4.1　小田原女子青年団(団長森田花子)創立[60,430] 4.29　小田原薩摩琵琶愛好会,第1回演奏会を開催[430] 6.━　傷痍軍人箱根療養所,傷兵院に併置され開所(後の国立療養所箱根病院)[通] 8.1　『東海新報』,『小田原新聞』『神静毎日新聞』と合併し『相模合同新聞』と改称[181] 9.━　新名高等家政女学校,緑4丁目(現城内1番13号)に運動場を取得[373] 10.8　明治天皇聖蹟小田原町保存会,記念碑5基が竣工,除幕式[48] 11.10～11　紀元二千六百年奉祝記念式典,町内を紅白の段幕,軒灯で飾り,山車や神輿がでて奉祝大行進を実施,国防婦人会は小峰運動場で大運動会を開催,在郷軍人会の射撃大会も行われる[430] 11.30　酒匂村明治天皇聖蹟保存会,酒匂・小八幡記念碑除幕式[430] 12.2　国府津機関区倶楽部,皇紀二千六百年奉祝・運転無事故銅牌獲得記念運動会を小峰運動場で開催[284] 12.20　足柄第一・第二,大窪,早川の尋常高等小学校,小田原市立となる,酒匂小学校山王原分教場を小田原第三尋常高等小学校に編入[48] この年　報徳二宮神社,尊徳にちなむ「銅鈴みやげ」を製作し参詣者に配布[430] 〃　国民生活指導者講習会受講生,新興報徳会下郡支部を結成し,各町村部落常会の指導にのりだす[通] 〃　国民精神文化研究会足柄下郡支部が設置される[48] 〃　四恩会育児院を廃し,四恩学舎を開設[425] 〃　体位の向上をめざし,青年を中心に野球熱がたかまる,各運動団体を統合し,体育協会再建活動がはじまる[430] 〃　第5代国鉄総裁になる石田礼助,国府津に帰郷[424] 〃　小田原市図書館の昭和15年度蔵書数1万4061冊(1933年の発足時は4869冊)[Ⅱ-292]

1.16　米内光政内閣成立 2.1　青少年雇入制限令を公布 3.29　所得税法等改正 〃　義務教育費国庫負担法を公布 3.30　南京に国民政府樹立 4.1　物価対策審議会官制・価格形成委員会官制を公布 〃　足柄上郡南足柄村・足柄下郡吉浜村,町制施行 4.8　国民体力法を公布 4.16　県会議員選挙区別定数を改正告示(19選挙区47人) 4.24　10品目に切符制採用を決定 6.1　木戸幸一を内大臣に任命 6.20　国民精神総動員県本部規程を告示 6.24　近衛文麿,新体制運動推進を表明 7.6　社会大衆党解党(8月にかけ,政友会,民政党も解党) 7.8　日本労働総同盟解散 7.22　第2次近衛文麿内閣成立 7.26　閣議,基本国策要綱を決定 7.27　大本営政府連絡会議,武力行使を含む南進政策を決定 8.30　県,「ぜいたく全廃運動」実施を通達 9.11　内務省,部落会・町内会・隣保班・市町村常会整備要綱を府県に通達 9.23　日本軍,北部仏印に進駐 9.27　日独伊3国同盟に調印 10.1　藤沢町,市制施行 10.12　大政翼賛会発会式 10.24　米穀管理規則を公布(町村別割当供出制) 11.2　大日本帝国国民服令を公布 11.23　大日本産業報国会創立 12.7　経済新体制確立要綱案発表 12.13　『横浜貿易新報』,『神奈川県新聞』と改題 12.23　大政翼賛会県支部結成 12.26　全国購買販売組合連合会設立認可