facebook twitter instagram Line

神戸屋ふるや店店舗及び主屋(こうべやふるやてんてんぽおよびおもや)

建造物/文化財指定・登録あり/近現代
文化財指定:国登録
文化財指定(年月日):平成16年6月9日
種別:登録有形文化財
形状等:木造2階建
鉄板瓦棒葺(てっぱんかわらぼうぶき)
外壁モルタル塗
間口4.5間(7.88m)
奥行5間(9.2m)
 神戸屋ふるや店は、JR国府津駅からの道路と国道1号の交差点東北角地に位置し、看板建築と呼ばれる、外壁をモルタル塗りとした木造2階建の箱型建物で、洋風石造建築を模した外観に特徴がある。
 もと富士屋自動車の停車場として建築された建物で、建築年代は昭和10年代と伝えられ、国府津の町並みが最も栄えた時代に建築された建物である。現在はパン屋に改装されている。箱型の看板建築は国府津地区の町並みに15棟ほど確認されているが、同店は軒飾(のきかざ)り及び円柱や窓周り、額壁(がくかべ)などに装飾を用い、優れた意匠を持っている。また、建築当時国道に面した2階広縁前にはベランダを設けてそこに円柱を立て、弓形の庇(ひさし)が張り出していた。現在ベランダは残されていないが、庇は見ることができる。
 車庫部分(現在の店舗部分)の天井はアーチ型に造られ、シャンデリアが付いていたという。現在は、そのアーチ型を利用して改装しており、当時の姿をうかがい知ることができる。また、2階の和室には当時の建具がそのまま残されており、欄間(らんま)、障子(しょうじ)に凝った意匠が見られる。
住所
神奈川県小田原市国府津4-2-18
カテゴリ
建造物/文化財指定・登録あり/近現代
TOP