facebook twitter instagram Line

静山荘(旧望月軍四郎別邸)(せいざんそう(きゅうもちづきぐんしろうべってい))

建造物/文化財指定・登録あり/近現代
民間所有のため通常は公開していませんが、文化財建造物観覧会で公開されることがあります。
小田原ゆかりの優れた建造物(年月日): 平成7年6月19日
種別:小田原ゆかりの優れた建造物
形状等:寄棟造(よせむねづくり)
瓦葺(かわらぶき)
建築面積 333.79㎡
 静山荘は、明治25年(1892)に建築された民家を長年財界で活躍した望月軍四郎が昭和14年(1939)に上府中村(かみふなか)(現市内上府中)から現在地に移築した別荘である。
 この建物は、農家を別荘にした珍しい建物で、書院造(しょいんづくり)の座敷と民家風の広間がよく調和しており、材料的にも技術的にも高い価値がある。屋根は日本瓦葺(にほんがわらぶ)きで、落ち着きと優雅さを見せている。欅(けやき)材の大梁(おおはり)、柱、神棚(かみだな)は大きく、太く、がっしりとしていて重量感があり、手入れが非常に行き届き、欄間(らんま)は概ね建築時の組子(くみこ)欄間で細工が見事である。重厚な建物と庭は、外の世界から遮断された独立した空間を構成している。

望月軍四郎(実業家)(1879~1940)
 明治12年(1879)静岡県に生まれ、明治43年(1910)には望月商店を開設した。大正7年(1918)に米国に派遣され、ニューヨークの株式市場を実情調査して帰国した。教育界にも関心を示し、大学や学術研究機関に多額の寄付を継続した。昭和5年(1930)には京浜電気鉄道の取締役会長となり、現在の京浜(けいひん)急行電鉄の 基礎を築いた。
住所
神奈川県小田原市南町3-1-20
カテゴリ
建造物/文化財指定・登録あり/近現代
TOP