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白秋と伝肇寺(みみづく寺)

その他/近現代
伝肇寺は鎌倉時代末期に創建され、戦国時代には小田原北条氏の帰依も受けた古刹です。北原白秋は、大正七年十月から大正十五年五月まで家族とともにここに住んでいました。
白秋は、大正八年五月、本堂の東側に、小さな家を建てました。「丁度とぼけた木兎の顔そっくり」なので「木兎の家」と呼ばれていました。現在、伝肇寺は「みみづく寺」の名でも知られています。
翌年には、レンガ造り三階建ての洋館を建て、そこで、多くの童謡の執筆をしました。童謡「揺籠のうた」もその一つで、大正十年に妻菊子が初めての子どもを身ごもった頃に作られた作品です。当時、庭には、 詩の中にも登場する枇杷の木があったそうです。
現在も境内に残る大きなかやの木は、童謡「かやの木山の」に登場しますが、木の下の小さな祠には、白秋が名付けた「かやの木地蔵」がおさめられています。
「木兎の家」の跡地に建つ「みみづく幼稚園」の園歌は、童謡「赤い鳥小鳥」です。おじいちゃんやおばあちゃんが小さい頃に歌った歌を、今の子どもたちも歌っています。
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