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お花畑

その他/近現代
この辺りは、「御花畑(おはなばた)」と呼ばれ、江戸時代には、武家の屋敷地などに使われていました。白秋は、伝肇寺 (みみづく寺)に住む前の大正七年四月から十月まで、この地に住んでいました。大正七年七月号の雑誌「赤い鳥」の創刊号の最初に載った日本初の童謡詩「りすりす小栗鼠」は、この御花畑時代に、発表されたものです。
大正七年の春から夏にかけては、とりわけ雨が降る日が多かったようで、「いい雨がふります。それは絹漉のやうな細かさを持つた、…この小田原の春雨はまた何といふ上品な明るさとしめやかさを持つたものだろう。」(「童心」より)と書いています。静かに雨が降り続ける日を家の中で過ごす子どもの様子を、しっとりと詠った童謡「雨」が作られたのも、この頃のことでした。
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