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おだわらぶんがくかん ほんかん・きゅうたなかみつあきべってい
小田原文学館本館・旧田中光顕別邸

解説

 旧土佐藩藩士で陸援隊の副長を務め、明治維新後は宮内大臣などを歴任した田中光顕(1843~1939)が、政界引退後の昭和12年(1937)に別邸として建築したスパニッシュ瓦葺洋館で、鉄筋コンクリート造3階建の主体部と木造平屋建の付属棟からなっています。
 設計は、ジョサイア・コンドルに師事し近代日本の建築界に大きな足跡を残した曾禰達蔵(1852~1937)が手がけており、南側の明るい芝庭に向けせり出した1階・2階のサンルーム、バーゴラを伴う3階ベランダ等に昭和初期モダニズム建築の特徴が見て取れます。
 外観は主体部南面・東面のサッシがアルミ製とされ、管理棟南側の旧浴室窓が引戸に替えられるなどしたほかは、おおむね建築当時のままとみられます。内観については、主体部1階の旧食堂と居間及び同2階の旧寝室が展示室、浴室を主体とした管理棟が厨房等に改装されましたが、主体部3階の旧展望室等の内装や階段廻りなどには建築当初の面影がよく残されています。
 ※2022年12月に撮影を実施したため、内部の展示等は現在と異なる場合がございます。
指定区分
登録有形文化財
種別
建造物
所在地/展示場所
〒2500013 神奈川県小田原市南町2-3-4
指定年月日
平成12年9月26日

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