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きんきけいどきひろくちつぼ
近畿系土器広口壺

解説

 これは中里遺跡から出土した大形広口壺の破片で、復元すると高さ1m近くある樽のような土器の口の部分です。この土器は在地の土器である中里式土器ではなく、兵庫県周辺にあたる東部瀬戸内地域の土器であり、海を越えて西の地域からはるばると運ばれてきたものです。
 中里遺跡には東部瀬戸内地域の壺や甕、鉢など、多くの器種が運び込まれたほか、東部瀬戸内地域の作り方で製作し、中里遺跡で焼いた土器もあり、東部瀬戸内地域との頻繁な交流や人の移動が窺えます。東部瀬戸内地域の大形広口壺は、中里式土器の大形広口壺のモデルでもあり、西の水稲農耕文化を象徴していた可能性が窺えます。
 ※使用している画像は、デジタルミュージアム制作にあたって新たに高精細で撮影した画像ではございません。
収蔵先/所蔵者
小田原市教育委員会
指定区分
県指定
種別
考古
所在地/展示場所
小田原市教育委員会
指定年月日
令和元年9月17日

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