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おだわらじょうさいこうひ
小田原城再興碑

解説

 宝永2年(1705)4月、元禄地震に被災した小田原城の再興を記した石碑です。元禄16年(1703)11月に発生した大地震により小田原城は大破し、各所の石垣が崩落、天守はじめ御殿など主要建築はことごとく倒壊類焼しました。小田原城主大久保忠増は翌春より復旧工事にかかり、一年余の歳月をかけ、天守および櫓台、諸曲輪全ての石垣再興が完成したことを記念し、石垣石の一面にこの趣旨を刻ませ、天守台石垣に用いました。
 この碑文は、刻字面を石垣の内部に向けて積まれたことから、長年その存在を忘失されていましたが、奇しくも大正12年(1923)9月に発生した関東大地震で再度天守台石垣が崩壊したことにより発見され、天守台跡南側近くに建てられて城の災害と復興の歴史を伝えていました。昭和35年(1960)小田原城天守閣が復興し、現在はその内部に展示公開されています。
収蔵先/所蔵者
小田原城天守閣
指定区分
市指定
種別
歴史
所在地/展示場所
〒250-0014 神奈川県小田原市城内6-1 小田原城天守閣
指定年月日
平成18年12月27日

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