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しほんちゃくさいおだわらじょうえず まつばらず
紙本着彩小田原城絵図 松原図

解説

 原題は「相州小田原絵図」ですが、稲葉家中 松原五左衛門の旧蔵であることから、一般に「松原図」と呼ばれています。
 城部分に描かれるているのは、「加藤図」以降、「寛文図」に示された延宝元年~3年(1673~75)の改修が施される以前の小田原城の姿です。また城下部分には藩士らの屋敷割り(居住区画)、居住者名、敷地の寸法等が詳細に記されています。ただ、ここには延宝の改修が完了した同末年から天和年間(1680~83)頃の藩士らの氏名が記されており、本図は、延宝の改修前の城絵図を原図とし、これに城下の屋敷割りに関する情報を付け加えるかたちで作成されたと考えられています
 このことは、作成の動機・目的が城の縄張り等の正確な表現よりも、城下に居住する藩士らに関する情報の集成にあったことをうかがわせています。城の天守閣や櫓等の建物を描かずに省略し、石垣・土塁を太い直線で簡略に表現しているのも、そのことと関連するようです。
収蔵先/所蔵者
中央図書館
種別
歴史
所在地/展示場所
〒2500875 神奈川県小田原市南鴨宮1-5-30 小田原市立中央図書館

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