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しほんちゃくさいおだわらじょうえず ぶんきゅうず
紙本着彩小田原城絵図 文久図

解説

 江戸時代末期の小田原城と城下(戦国時代の総構の内側=府内の範囲)を描く絵図です。海岸線に外国船の来航に備えた3基の台場が描かれ、幕末の緊迫した様子を伝えており、記載内容から文久年間(1861-1863)頃の作成と考えられています。
 御家中(武家地)、町屋(町人地)、寺地、百姓并田畑、道、水(水堀・水路等)、土手(土塁)、空堀、浜など土地の利用状況に分けて彩色され、城内は主要建築物の詳細な外観、梁間・桁行の平面規模と高さ、石垣・土塁・土塀の長さなどが記されています。城下の武家地では、長屋を除き居住する藩士名とその屋敷地の区割・面積が坪数の1/100単位の精度で記載され、街道に面した両側町で構成される町人地は各町名と規模(街道に面する両側の延長距離)が示されるなど、測量に基づく近代的な都市図の域に近い、小田原城絵図の集大成と評価できる史料です。
 制作の経緯は不明ですが、こうした詳細かつ豊富な内容は、これまでの城絵図と一線を画しており、安政6年(1859)に藩主大久保忠愨が嗣子なく病死し、初めて他家(高松藩主松平家)から養嗣子として迎えた忠礼の入部に備え、刷新されたことも考えられます。
収蔵先/所蔵者
小田原城天守閣
指定区分
市指定
種別
歴史
所在地/展示場所
〒250-0014 神奈川県小田原市城内6-1 小田原城天守閣
指定年月日
昭和56年3月30日

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