なかざとしきどきひろくちつぼ
中里式土器広口壺
解説
この中里遺跡出土の壺は、高さ72.2cm、最大径47.8cm、口径23.6cmで、大形広口壺に分類されます。
中里遺跡出土品を典型例とする弥生時代中期中葉の土器は「中里式土器」と呼ばれ、その形や文様に独特の特徴があります。大形広口壺は中里式土器より古い関東の弥生土器にはなかった器種であり、東部瀬戸内地域の器形を取り入れ、中里遺跡で生み出された器種と考えられています。
また、この壺は方形周溝墓(ほうけいしゅうこうぼ)の溝から出土しました。その出土状況から死者を葬る際の棺として用いたと考えられています。この壺の器形や出土遺構は、弥生時代中頃における東西文化の融合を象徴するものと言えるでしょう。
中里遺跡出土品を典型例とする弥生時代中期中葉の土器は「中里式土器」と呼ばれ、その形や文様に独特の特徴があります。大形広口壺は中里式土器より古い関東の弥生土器にはなかった器種であり、東部瀬戸内地域の器形を取り入れ、中里遺跡で生み出された器種と考えられています。
また、この壺は方形周溝墓(ほうけいしゅうこうぼ)の溝から出土しました。その出土状況から死者を葬る際の棺として用いたと考えられています。この壺の器形や出土遺構は、弥生時代中頃における東西文化の融合を象徴するものと言えるでしょう。
- 収蔵先/所蔵者
- 小田原市教育委員会
- 指定区分
- 県指定
- 種別
- 考古
- 所在地/展示場所
- 〒250-0014 神奈川県小田原市城内7-8 小田原市郷土文化館ほか
- 指定年月日
- 平成31年9月17日