きんきけいどきつぼ
近畿系土器壺
解説
これは中里遺跡から出土した広口長胴壺で、兵庫県付近にあたる東部瀬戸内地域の土器と同じ形をしています。
東部瀬戸内地域の土器の作り方は、粘土紐を積み上げ、叩き締めながら形を作っていき、柾目(まさめ)取りした板状工具で表面を整えていくもので、叩き締める手法や板状工具で表面を仕上げていく手法は中里遺跡在地の中里式土器の作り方にはないものでした。板状工具で土器の表面を仕上げていくと、刷毛目(はけめ)と呼ばれる規則的な筋が残ります。東部瀬戸内地域では針葉樹を板状工具に用いるため細い筋が残りますが、この広口長胴壺に残る刷毛目は筋が太く、広葉樹を板状工具に用いたものであることから、中里遺跡で作られた可能性が指摘されています。
※使用している画像は、デジタルミュージアム制作にあたって新たに高精細で撮影した画像ではございません。
東部瀬戸内地域の土器の作り方は、粘土紐を積み上げ、叩き締めながら形を作っていき、柾目(まさめ)取りした板状工具で表面を整えていくもので、叩き締める手法や板状工具で表面を仕上げていく手法は中里遺跡在地の中里式土器の作り方にはないものでした。板状工具で土器の表面を仕上げていくと、刷毛目(はけめ)と呼ばれる規則的な筋が残ります。東部瀬戸内地域では針葉樹を板状工具に用いるため細い筋が残りますが、この広口長胴壺に残る刷毛目は筋が太く、広葉樹を板状工具に用いたものであることから、中里遺跡で作られた可能性が指摘されています。
※使用している画像は、デジタルミュージアム制作にあたって新たに高精細で撮影した画像ではございません。
- 収蔵先/所蔵者
- 小田原市教育委員会
- 指定区分
- 県指定
- 種別
- 考古
- 所在地/展示場所
- 小田原市教育委員会
- 指定年月日
- 令和元年9月17日