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ほうじょううじなおはんもつ
北条氏直判物(天正18年4月24日)

解説

 北条氏直が、家臣の池田弥九郎に対し、戦死した兄孫五郎に実子がなかったため、その名跡を継承させ、同心衆や被官を指揮し、従来通り北条氏に忠節を尽くすよう命じたものです。
 孫五郎・弥九郎ともに本文書にしか所見がなく詳細は不明ですがが、この文書は天正9年(1581)7月24日付の池田孫左衛門尉に宛てた北条家着到定書とともに伝来したものであることから、孫五郎は孫左衛門尉の子(あるいはその一族)と考えられます。天正18年(1590)4月25日の発給であるから、これより少し前の、おそらく小田原合戦の緒戦における豊臣方との戦闘において討ち死にを遂げたものとみられ、官途名なども称さず、実子も無かったというから、あるいは未だ若年の若武者であったのかもしれません。
 武家にとって家の存続は重大事であり、その保証が無ければ懸命の忠節は尽くせません。したがって、その忠節を賞し素早く名跡を安堵することは、主君の重要な責務でありました。
収蔵先/所蔵者
郷土文化館
種別
古文書
所在地/展示場所
〒250-0014 神奈川県小田原市城内7-8 小田原市郷土文化館

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