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しほんたんさい そんとくしょうぞうしゅう(おかもとしゅうきひつ)
紙本淡彩 尊徳肖像集(岡本秋暉筆)

解説

 作者の岡本秋暉は小田原藩士で、花鳥画を得意とする画家でもありました。この資料は、天保13年(1842)に江戸の小田原藩藩邸で対談していた二宮尊徳の姿を描いたものと言われています。その内容は三種類の下絵で、これをもとに尊徳の肖像画として知られる「絹本着色二宮尊徳坐像」(報徳博物館所蔵)が描かれたと考えられています。一つ目は14点の顔のデッサンで、ほほやあごの輪郭をこまかく引きなおし、細かな表情の差を描きわけて、尊徳の人となりをよく伝えています。二つ目も顔のみ16点で、描線をまとめて色を付けたものです。三つ目は全身の坐像2点で、完成前の最終稿と思われます。秋暉は国宝「鷹見泉石像」などで知られる渡辺崋山に学んでいたとの説がありますが、この資料はその可能性を感じさせるものと言えます。
収蔵先/所蔵者
尊徳記念館
指定区分
県指定
種別
歴史
所在地/展示場所
〒250-0852 神奈川県小田原市栢山2065-1 尊徳記念館

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