おだわらぶんがくかん べっかん・きゅうたなかみつあきべってい
小田原文学館別館・旧田中光顕別邸
解説
田中光顕が、スパニッシュ瓦葺洋館に先立ち大正13年(1924)に建てた木造銅瓦棒葺2階建(一部地下1階)の純和風建築です。
屋根の南・北面中央に設けられた千鳥破風などが特徴の外観は、1階北側の増築部分を除き、ほぼ建築当初の姿をとどめていると考えられます。内観も1階東側の旧食堂・台所・寝室が展示室に改装され、2階主座敷に堀炬燵が設けられるなどしたほかは、おおむね建築当初のままとみられており、付属する日本庭園を一望する表向きの1階主座敷・次の間の南側・西側に畳敷入縁側をめぐらせ、北側・東側に配される内向きの洗面所や浴室・寝室などに通じる廊下を板敷としている点などには、別邸建築らしい特色も見て取れます。また1階・2階の主座敷はともに床の間と床脇・付書院を備えた伝統的な書院造りの座敷ですが、1階では南面・西面の建具にモダン感覚溢れる硝子障子を用いて明るく開放的な空間を演出し、2階では床柱を垂下柱として地袋を奥に引き込み奥行き感をもたせるなど、独自の工夫も凝らされています。
※2022年12月に撮影を実施したため、内部の展示等は現在と異なる場合がございます。
屋根の南・北面中央に設けられた千鳥破風などが特徴の外観は、1階北側の増築部分を除き、ほぼ建築当初の姿をとどめていると考えられます。内観も1階東側の旧食堂・台所・寝室が展示室に改装され、2階主座敷に堀炬燵が設けられるなどしたほかは、おおむね建築当初のままとみられており、付属する日本庭園を一望する表向きの1階主座敷・次の間の南側・西側に畳敷入縁側をめぐらせ、北側・東側に配される内向きの洗面所や浴室・寝室などに通じる廊下を板敷としている点などには、別邸建築らしい特色も見て取れます。また1階・2階の主座敷はともに床の間と床脇・付書院を備えた伝統的な書院造りの座敷ですが、1階では南面・西面の建具にモダン感覚溢れる硝子障子を用いて明るく開放的な空間を演出し、2階では床柱を垂下柱として地袋を奥に引き込み奥行き感をもたせるなど、独自の工夫も凝らされています。
※2022年12月に撮影を実施したため、内部の展示等は現在と異なる場合がございます。
- 指定区分
- 登録有形文化財
- 種別
- 建造物
- 所在地/展示場所
- 〒2500013 神奈川県小田原市南町2-3-4
- 指定年月日
- 平成12年9月26日