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まつながきねんかんちゃしつよううあん・きゅうのざきげんあんちゃしつ、ちゃしつふぞくとううやくあん
松永記念館茶室葉雨庵・旧野崎幻庵茶室、茶室附属棟烏薬亭

解説

 葉雨庵は、三越の社長などを歴任した実業家で茶人でもあった野崎広太(幻庵)(1859~1941)が、南町にあった別邸・自恰荘(じいそう)内に昭和3年(1928)頃に建築した茶室で、彼の作った茶室の中でも代表作の一つにあげられています。
 茶室は三畳台目中板入の大きさで、それに二間四方の水屋が付属しています。中板に中柱に台目切炉の形、床間の脇に設けた背の低い茶道口、点前座の対面に開いた貴人口の意匠に特徴があります。特に深三畳の四尺の床間と中板及び台目構えの中柱による室内の構成が優れています。
 葉雨庵は、昭和60年(1985)12月から翌年3月にかけて自恰荘から板橋の松永記念館に移築・復元されたもので、建物はもとより露地の灯篭・蹲踞(つくばい)も移設されました。その後、平成12年(2000)に国登録有形文化財に登録されました。
収蔵先/所蔵者
松永記念館
指定区分
登録有形文化財
種別
建造物
所在地/展示場所
〒250-0034 神奈川県小田原市板橋941-1 松永記念館
指定年月日
平成12年9月26日

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