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はまぐりばせきふ
蛤刃石斧

解説

 これは中里遺跡から出土した弥生時代中期中葉の両刃の石斧です。
 両刃の斧は木の伐採に用いられた斧です。この石斧は刃先以外が太く丸みを帯びており、この形がアカガシ等の堅い木を切る上では重要な役割を果たします。木に石斧を打ち込んだ時、太く丸みを帯びた形状によって木の切り口が押し広げられ、石斧が木に突き刺さり抜けなくなることを防ぎます。仮に薄く鋭い刃をもつ石斧で固い木を切るとすると、木に突き刺さってすぐに折れてしまいます。この丸みを帯びた独特の形状をもつ両刃の石斧は太型蛤刃石斧と呼ばれており、水稲農耕文化に伴って中里遺跡へ伝わった石斧です。
 ※使用している画像は、デジタルミュージアム制作にあたって新たに高精細で撮影した画像ではございません。
収蔵先/所蔵者
小田原市教育委員会
指定区分
県指定
種別
考古
所在地/展示場所
小田原市教育委員会
指定年月日
令和元年9月17日

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