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おだわらじょうてんしゅもけい(おおくぼじんじゃしょゆうもけい)
小田原城天守模型(大久保神社所有模型)

解説

 江戸時代に制作された小田原城三重天守の雛形(模型)です。小田原城は度々地震の被害を受け、天守も何度か建て替えや修理が行われたので、この時の検討用などに作られたかとみられています。五重天守模型1基は戦災で焼失しましたが、三重天守模型が3基も現存していて、全国的にも類例がありません。三重天守模型は、年代や製作者は未詳ですが、いづれも縮尺1/20で制作され、この内小田原市蔵と大久保神社蔵の2基が小田原城天守閣に収蔵されています。
 この模型は、天守解体後に天守台に建立された大久保神社が所有するもので、幕末の大工棟梁香川高之制作との所伝がありますが、明らかではありません。小田原市蔵の模型に比べ、軸組のみで仕上げられ、張出しが梁行桁行各1面づつしかなく、その屋根は全て切妻、全体の屋根は直線的。総体は1重目の平面規模はほぼ同じですが、耐震性を増すためか、2重3重目が小さくて総高も低い、スマートで簡素なスタイルが特徴です。現在の天守閣復興のさいに、基礎資料の一つとされました。
収蔵先/所蔵者
小田原城天守閣/大久保神社
指定区分
県指定
種別
建造物
所在地/展示場所
〒250-0014 神奈川県小田原市城内6-1 小田原城天守閣
指定年月日
昭和38年3月5日

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