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てつくろうるしぬりこんいとすがけおどしいよざねにまいどうぐそく(おだわらはんししのくぼけしょよう)
鉄黒漆塗紺糸素懸威伊代札二枚胴具足(小田原藩士篠窪家所用)

解説

 小田原藩士篠窪家所用の当世具足です。兜は鉄黒漆塗り阿古陀形六十二間筋兜に三鈷柄剣の前立で、鉢裏には「越前国豊原住人友貞作」の銘があります。これは越前国坂井郡豊原村(丸岡城付近)に住む甲冑師の一群(馬面派と呼ぶ)のことを示しており、1字ずつ横書きで銘を入れるのが馬面派の特徴です。桶側胴は鉄黒漆塗の縫延胴に紺糸の素懸威としますが、草摺・袖には黒漆塗本小札を用い、紺糸毛引威としています。
 篠窪家は、小田原藩大久保家に仕えた200石取の家臣で、御用人、御目付、御旗奉行などをつとめました。同家所伝の系図によると、先祖は鎌倉幕府政所執事二階堂氏を祖とする相模国大井荘篠窪(現 神奈川県大井町)の在地領主で戦国時代に小田原北条氏に仕え、その子孫が大久保忠職に仕官したと伝えられています。
収蔵先/所蔵者
郷土文化館
種別
歴史
所在地/展示場所
〒250-0014 神奈川県小田原市城内7-8 小田原市郷土文化館

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