なかざとしきどきかめ
中里式土器甕
解説
この甕は弥生時代中期中葉の中里式土器の甕です。
中里式土器は、筋状の痕がつくササラ状工具で表面を整え、文様のようにしているのが特徴で、整える手順には筆順のような一定の規則があったことが窺えます。この甕では、口縁部付近から頸部にかけて、矢羽根のような文様が施され、線で区画されています。
土器作りの特徴は底にもあり、中里式土器では網代の痕が多くの土器で認められます。このことから、人々が網代の上で粘土を積み上げていたことが分かります。この甕の網代の痕はザル網です。また、この甕には注ぎ口状の片口が付いています。中里遺跡出土の4万点を超える土器片の中でも、片口をもつのはこの甕だけです。
中里式土器は、筋状の痕がつくササラ状工具で表面を整え、文様のようにしているのが特徴で、整える手順には筆順のような一定の規則があったことが窺えます。この甕では、口縁部付近から頸部にかけて、矢羽根のような文様が施され、線で区画されています。
土器作りの特徴は底にもあり、中里式土器では網代の痕が多くの土器で認められます。このことから、人々が網代の上で粘土を積み上げていたことが分かります。この甕の網代の痕はザル網です。また、この甕には注ぎ口状の片口が付いています。中里遺跡出土の4万点を超える土器片の中でも、片口をもつのはこの甕だけです。
- 収蔵先/所蔵者
- 小田原市教育委員会
- 指定区分
- 県指定
- 種別
- 考古
- 所在地/展示場所
- 小田原市教育委員会
- 指定年月日
- 令和元年9月17日