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さぬかいとせっけん
サヌカイト石剣

解説

 これは中里遺跡から出土した弥生時代中期中葉の石剣です。
 石材はサヌカイトで、大阪府と奈良県の境にある二上山(にじょうさん)産と鑑定されています。サヌカイトは鋭く割れる石材で、刃物に適した素材として近畿地方周辺では伝統的に用いられていた石材です。関東の縄文時代にはなかった利器であり、作り方の特徴から、この石剣は近畿地方南部で製作されたと考えられています。
 中里遺跡の石剣は、使用されたためか、刃先は失われ、折れた状態で、穴の中に捨てられた状態で出土しました。この出土状況はサスペンスさながらの事件の発生を窺わせる事例と言えるでしょう。
※使用している画像は、デジタルミュージアム制作にあたって新たに高精細で撮影した画像ではございません。
収蔵先/所蔵者
小田原市教育委員会
指定区分
県指定
種別
考古
所在地/展示場所
小田原市教育委員会
指定年月日
令和元年9月17日

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