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とうかいけいどきつぼ
東海系土器壺

解説

 これは中里遺跡から出土した弥生時代中期中葉の広口壺で、東海地方の愛知県の土器です。この壺は口縁部が失われています。中里遺跡では東海地方の土器は破片が多く、この壺のように全体の形が分かるものは少ないのですが、東海地方の人々との関わりを示すため、中里遺跡の成立とその展開を考える上では重要です。
 例えば、中里遺跡における墓は、4条の溝で方形に区画し死者を葬る墓とした方形周溝墓(ほうけいしゅうこうぼ)です。関東では弥生時代前半の墓は骨を土器に納めて穴に安置する再葬墓(さいそうぼ)です。4条の溝をもつ方形周溝墓は東海地方の墓制であることから、中里に集落を作った人々の死者や祖先への考え方は東海地方の影響を強く受けたものと言えます。
 ※使用している画像は、デジタルミュージアム制作にあたって新たに高精細で撮影した画像ではございません。
収蔵先/所蔵者
小田原市教育委員会
指定区分
県指定
種別
考古
所在地/展示場所
小田原市教育委員会
指定年月日
令和元年9月17日

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