| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 時代区分 | 近世（1590-1870） |
| 西暦 | 1783 |
| 年号 | 天明3年(1783)癸卯 |
| 君主 | 大久保忠顕 |
| 政治・経済 | 1.23 大久保忠顕,地震被害のため,幕府より官金5000両を拝借する[Ⅰ-2] 3.24 小田原藩,前年収公された所領(真岡領)の替え地として享保17年に上知した所領をふくめ相模・駿河・武蔵・常陸4国内に1万8014石余を拝領する[県4-2] 4.━ 領内の諸職人頭が御用賃金の引き上げを願い出る[Ⅲ-42] 〃 御厨領南筋・中筋の村むらが地震被害のあった仙石原道筋の普請人足請け負いを願い出る[御3-8-9] 5.━ 小田原藩,藩領に復帰した御厨領10か村に取締り箇条を申し渡す[小山2-9] 10.6 大久保教翅,居所を相模国愛甲郡荻野(厚木市)に移し,松永藩は荻野山中藩となる[寛政譜] 11.4 大久保忠興室(柳沢吉里娘),江戸にて死去する(法名本光院)[県4-2] 11.17 小田原藩,箱根関所に地方組(郡組)・足軽等を加番に派遣する[関中-17] 11.23 小田原藩,村役人を地方役所に呼び出し幕府の強訴・徒党禁止令を厳命する[御3-3-5] 11.━ 御厨領東田中村(御殿場市)小前百姓が不作につき年貢6割用捨を藩に嘆願するよう村役人に願い出る[御3-10-18] 〃 御厨領竈新田(御殿場市)が年貢の減免を藩に願い出る[御3-17-35] 12.27 小田原藩,田畑不熟による損毛高を7万125石余と幕府に届け出る[関上-9] |
| 社会・文化 | 3.23 御要害にあたる箱根権現領の護摩壇の森の後ろでの小屋掛けが問題となる[関上-9] 3.━ 永塚村が連年不作・地震被害を理由に夫食米50俵の拝領を藩に願い出る[Ⅲ-41] 7.9～8.━ 長雨が続く[御3-3-5] 8.20 御厨領古沢村(御殿場市),御宮で雨止み祈禱を行う[御3-3-5] 10.17～ 御厨領萩原村・新橋村(御殿場市)の百姓が会合し小田原出訴を相談する[Ⅲ-43] 11.17～18 御厨領農民が多数箱根宿まで押し寄せるが代官手代・宿役人の説得を聞き入れ引き戻る[Ⅲ-44]≪御厨一揆≫ 11.━ 年貢・夫食に差し詰まった山田村(大井町)小前一同が氏神祭礼の際に寄合を催し,徒党禁止に抵触したので村役人に詫びを入れる[Ⅲ-45] 12.25 御厨領で年貢不納16か村の名主が押し込め,組頭・百姓代が御叱り処分となる[御3-3-5] この年 音曲舞太夫大橋家が舞台再建のため歌舞伎・操り芝居・相撲など見せ物興行をはじめる |
| 国内・国際 | 1.━ 仙台藩医工藤平助が「赤蝦夷風説考」を著し老中田沼意次に献上する 7.8 浅間山が噴火する 7.19 遭難した大黒屋光太夫ら17名がアリューシャン列島アムチトカ島に漂着する 9.19 仙台城下で町人が米の値下げを要求して安部清右衛門宅を打ちこわす(安部清騒動) 9.20 米価高騰により安中・松井田宿で打ちこわしが発生,のち高崎・前橋へ波及する(上信騒動) 9.━ 大槻玄沢,オランダ語入門書「蘭学階梯」を著す 〃 司馬江漢,はじめて銅版画「三囲景」を製作する 11.━ 幕府,上信騒動をうけて関東甲信越諸国に一揆・徒党禁令を布達する 12.25 俳人与謝蕪村(68)が京都で死去する この年 東北地方,冷害で大飢饉となる(天明飢饉) |
時代区分
近世（1590-1870）
西暦
1783
年号
天明3年(1783)癸卯
君主
大久保忠顕
政治・経済
1.23 大久保忠顕,地震被害のため,幕府より官金5000両を拝借する[Ⅰ-2]
3.24 小田原藩,前年収公された所領(真岡領)の替え地として享保17年に上知した所領をふくめ相模・駿河・武蔵・常陸4国内に1万8014石余を拝領する[県4-2]
4.━ 領内の諸職人頭が御用賃金の引き上げを願い出る[Ⅲ-42]
〃 御厨領南筋・中筋の村むらが地震被害のあった仙石原道筋の普請人足請け負いを願い出る[御3-8-9]
5.━ 小田原藩,藩領に復帰した御厨領10か村に取締り箇条を申し渡す[小山2-9]
10.6 大久保教翅,居所を相模国愛甲郡荻野(厚木市)に移し,松永藩は荻野山中藩となる[寛政譜]
11.4 大久保忠興室(柳沢吉里娘),江戸にて死去する(法名本光院)[県4-2]
11.17 小田原藩,箱根関所に地方組(郡組)・足軽等を加番に派遣する[関中-17]
11.23 小田原藩,村役人を地方役所に呼び出し幕府の強訴・徒党禁止令を厳命する[御3-3-5]
11.━ 御厨領東田中村(御殿場市)小前百姓が不作につき年貢6割用捨を藩に嘆願するよう村役人に願い出る[御3-10-18]
〃 御厨領竈新田(御殿場市)が年貢の減免を藩に願い出る[御3-17-35]
12.27 小田原藩,田畑不熟による損毛高を7万125石余と幕府に届け出る[関上-9]
社会・文化
3.23 御要害にあたる箱根権現領の護摩壇の森の後ろでの小屋掛けが問題となる[関上-9]
3.━ 永塚村が連年不作・地震被害を理由に夫食米50俵の拝領を藩に願い出る[Ⅲ-41]
7.9～8.━ 長雨が続く[御3-3-5]
8.20 御厨領古沢村(御殿場市),御宮で雨止み祈禱を行う[御3-3-5]
10.17～ 御厨領萩原村・新橋村(御殿場市)の百姓が会合し小田原出訴を相談する[Ⅲ-43]
11.17～18 御厨領農民が多数箱根宿まで押し寄せるが代官手代・宿役人の説得を聞き入れ引き戻る[Ⅲ-44]≪御厨一揆≫
11.━ 年貢・夫食に差し詰まった山田村(大井町)小前一同が氏神祭礼の際に寄合を催し,徒党禁止に抵触したので村役人に詫びを入れる[Ⅲ-45]
12.25 御厨領で年貢不納16か村の名主が押し込め,組頭・百姓代が御叱り処分となる[御3-3-5]
この年 音曲舞太夫大橋家が舞台再建のため歌舞伎・操り芝居・相撲など見せ物興行をはじめる
国内・国際
1.━ 仙台藩医工藤平助が「赤蝦夷風説考」を著し老中田沼意次に献上する
7.8 浅間山が噴火する
7.19 遭難した大黒屋光太夫ら17名がアリューシャン列島アムチトカ島に漂着する
9.19 仙台城下で町人が米の値下げを要求して安部清右衛門宅を打ちこわす(安部清騒動)
9.20 米価高騰により安中・松井田宿で打ちこわしが発生,のち高崎・前橋へ波及する(上信騒動)
9.━ 大槻玄沢,オランダ語入門書「蘭学階梯」を著す
〃 司馬江漢,はじめて銅版画「三囲景」を製作する
11.━ 幕府,上信騒動をうけて関東甲信越諸国に一揆・徒党禁令を布達する
12.25 俳人与謝蕪村(68)が京都で死去する
この年 東北地方,冷害で大飢饉となる(天明飢饉)