| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 時代区分 | 近世(1590-1870) |
| 西暦 | 1817 |
| 年号 | 文化14年(1817)丁丑 |
| 君主 | 大久保忠真 |
| 政治・経済 | 1.22 仙洞御所庭園の池の敷石として領内吉浜浦より石2000俵を献上する[県4-2]≪仙洞御所ヘー升石献上≫ 1.━ 前年閏8月の大風雨で被害のあった北窪村・苅野一色村(南足柄市)・湯本村(箱根町)など5か村が中泉代官所から320両を借用する[南2-269] 〃 江ノ浦村漁師16名が網仕入れ金を千度小路魚問屋奥村庄兵衛より借用する 2.21 火災により地方役所の書類も焼失したため,領内村が村鑑・願書・年貢割付状などを藩に提出する[御叢2-5-27] 3.12 大久保忠真,小田原城下火災および京都御大礼のため官金5000両を拝借する[県4-2] 6.1 虫沢村(松田町)で囲い穀の貸し付け・取り立て状況を書き上げる[Ⅲ-99] 7.26 忠真,敷石献上につき光格上皇より愛玩の掛け軸を拝領する[県4-2] 10.5~14 小田原藩,大島沖にイギリス船渡来につき土肥筋(湯河原町)へ出兵する[Ⅰ-268・269]≪最初の海防出兵≫ 10.6 小田原藩,東筋の領分境である押切川添いに40~50名を派兵する 10.上旬 御厨領からも人足・村筒が出兵し,矢倉沢関所にも人足を派遣する[御叢2-5-47] 10.26 忠真,仙洞御所の御園見に招かれ光格上皇より硯を拝領する[県4-2] 12.━ 府川村大吉ら3名が城下への真木・薪会所設置と買い付け金拝借を藩の国産方役所に願い出る[県5-220] |
| 社会・文化 | 2.1 筋違橋町より出火,小田原城下の大半(侍屋敷76・寺社41・町家1060・店借204・門前18・農家150等)および山王原村が焼失する[Ⅲ-98]≪小田原大火,半蔵火事≫ 2.━ 二宮金次郎(31),堀之内村中島弥之右衛門の娘きの(19)と結婚する 4.━ 湯触村(山北町),融通金勘定のため不法寄合をして手鎖となった百姓代常右衛門の処分撤回につき組合村8か村に口添えを願う[県5-219] 7.12 夜,侍屋敷より出火し須藤町・竹花町・大工町が焼失する[御叢2-5-42] 12.━ 矢倉沢村(南足柄市)元名主家の人馬継ぎ立て役負担について村方出入となり,組合村が仲裁して内済する[県9-交193] この年 山王原村心光寺門前に徳本上人の供養塔が建立される 文化年間 吉田島村(開成町)の酒匂川堤上に水神社が勧請される[風土記] |
| 国内・国際 | 2.━ 日田で私塾を開く儒学者広瀬淡窓が塾を移転し,咸宜園と改称する 8.3 水野忠成,老中格となる 8.29 「寛政の遺老」老中首座松平信明が死去する 9.21 光格天皇が譲位,仁孝天皇が即位する 10.1 江戸湾口警衛担当の会津藩,イギリス船探索のため物見船を出すが,派兵せず 10.6 韮山代官江川英毅,異国船探索のため下田へ出張する 10.11 江川英毅,最寄り藩兵派遣待機を幕府に要望する この年 幕府,関東・東北・北陸筋代官22名の貸し付け金業務を馬喰町御用屋敷に集中する |
時代区分
近世(1590-1870)
西暦
1817
年号
文化14年(1817)丁丑
君主
大久保忠真
政治・経済
1.22 仙洞御所庭園の池の敷石として領内吉浜浦より石2000俵を献上する[県4-2]≪仙洞御所ヘー升石献上≫
1.━ 前年閏8月の大風雨で被害のあった北窪村・苅野一色村(南足柄市)・湯本村(箱根町)など5か村が中泉代官所から320両を借用する[南2-269]
〃 江ノ浦村漁師16名が網仕入れ金を千度小路魚問屋奥村庄兵衛より借用する
2.21 火災により地方役所の書類も焼失したため,領内村が村鑑・願書・年貢割付状などを藩に提出する[御叢2-5-27]
3.12 大久保忠真,小田原城下火災および京都御大礼のため官金5000両を拝借する[県4-2]
6.1 虫沢村(松田町)で囲い穀の貸し付け・取り立て状況を書き上げる[Ⅲ-99]
7.26 忠真,敷石献上につき光格上皇より愛玩の掛け軸を拝領する[県4-2]
10.5~14 小田原藩,大島沖にイギリス船渡来につき土肥筋(湯河原町)へ出兵する[Ⅰ-268・269]≪最初の海防出兵≫
10.6 小田原藩,東筋の領分境である押切川添いに40~50名を派兵する
10.上旬 御厨領からも人足・村筒が出兵し,矢倉沢関所にも人足を派遣する[御叢2-5-47]
10.26 忠真,仙洞御所の御園見に招かれ光格上皇より硯を拝領する[県4-2]
12.━ 府川村大吉ら3名が城下への真木・薪会所設置と買い付け金拝借を藩の国産方役所に願い出る[県5-220]
社会・文化
2.1 筋違橋町より出火,小田原城下の大半(侍屋敷76・寺社41・町家1060・店借204・門前18・農家150等)および山王原村が焼失する[Ⅲ-98]≪小田原大火,半蔵火事≫
2.━ 二宮金次郎(31),堀之内村中島弥之右衛門の娘きの(19)と結婚する
4.━ 湯触村(山北町),融通金勘定のため不法寄合をして手鎖となった百姓代常右衛門の処分撤回につき組合村8か村に口添えを願う[県5-219]
7.12 夜,侍屋敷より出火し須藤町・竹花町・大工町が焼失する[御叢2-5-42]
12.━ 矢倉沢村(南足柄市)元名主家の人馬継ぎ立て役負担について村方出入となり,組合村が仲裁して内済する[県9-交193]
この年 山王原村心光寺門前に徳本上人の供養塔が建立される
文化年間 吉田島村(開成町)の酒匂川堤上に水神社が勧請される[風土記]
国内・国際
2.━ 日田で私塾を開く儒学者広瀬淡窓が塾を移転し,咸宜園と改称する
8.3 水野忠成,老中格となる
8.29 「寛政の遺老」老中首座松平信明が死去する
9.21 光格天皇が譲位,仁孝天皇が即位する
10.1 江戸湾口警衛担当の会津藩,イギリス船探索のため物見船を出すが,派兵せず
10.6 韮山代官江川英毅,異国船探索のため下田へ出張する
10.11 江川英毅,最寄り藩兵派遣待機を幕府に要望する
この年 幕府,関東・東北・北陸筋代官22名の貸し付け金業務を馬喰町御用屋敷に集中する