近現代（1871-2000）

1899

明治三二年(一八九九)己亥

1.12～16　足柄下郡農水産品評会が開催される[429] 1.13　県第3区土木派出所を足柄下郡役所内に設置(中郡・足柄上郡・足柄下郡を所管,1918年県小田原土木派出所,1924年県小田原土木出張所と改称)[213] 4.1　(株)小田原通商銀行,足柄下郡役所の為替方取り扱いを開始[394] 4.24　(株)桜井共益銀行が設立される,7月1日開業(専務取締役石井良平,資本金3万円,1923年6月1日松田銀行と合併)[182,187] 6.1　関東織底合資会社(芦子村,足袋底織物,江島平八・添田理平治・石井伊兵衛)が設立される[429] 7.1　(株)小田原通商銀行,足柄下郡役所金庫事務取扱となる[394] 7.7　十字町光円寺脇と大窪村板橋の水道約117mを改造[419] 7.14　県会議員選挙区別定数を改正,足柄下郡は定数2となる[157] 7.18　町長に今井広之助が当選[419] 7.27　足柄下郡長,地方での事業企業等に関し,議員・吏員が上京し奔走することを止め,綱紀振粛に向かうよう通達[Ⅰ-241] 8.5　東海道線,平塚―国府津駅間が複線となる[376] 9.25　県会議員定期改選選挙,小沢秀雄(桜井村),小澤衡平(富水村),船津耀三郎(下中村)が当選[157] 10.━　町会,御用邸敷地として町有地を2万5000円で売却することを決定,大久保家から無料借用していた旧城址を同敷地に編入するため返還[419] 〃　相田酒類製造場(芦子村中島,相田磯吉)が設立される[Ⅱ-202] この年　川辺正之助,小八幡地先海面で2か所の地引網場の経営を開始[230,284] 〃　足柄下郡農会,第1回乙種農事講習会を開催[15] 〃　伝染病隔離病舎建設用地をめぐり谷津地区住民の反対運動が活発化[15,419] 〃　町内県税滞納者は1918人、県税督促令書をうけた者は1168人とはじめて1000人をこす[419]

1.9　貞宮多喜子内親王(明治天皇皇女)が松濤園で静養(1月11日没)[429] 2.━　御用邸建設にあたり,内務省東京試験所,測候を開始[134,419] 3.2　足柄下郡長,赤痢続発に対処し予防に専念することを訓令[Ⅰ-387] 4.1　尋常下大井小学校に高等科を併置,尋常高等下大井小学校と改称[59] 5.━　吉田義方ほか足柄下郡有志者192人,神奈川県第二中学校の小田原町設置を知事に建議[419] 8.1　竜宝山潮音寺の「絹本着色阿弥陀如来像」が国の重要文化財に指定される[124] 8.━　足柄下郡函左教育会,『足柄下郡誌』を発刊[4] 〃　町立伝染病院,1棟を増築[419] 9.25　県知事周布公平,尋常高等小田原小学校を巡視[419] 9.━　赤痢流行のため町内小学校は10日間休校,死亡者29人[419] 10.7　足柄下郡沿岸を中心に台風による高潮被害,富貴座を避難場所にあてて被災者・負傷者を収容[177,419,429] 10.━　小田原共同会を解散し,小田原有信会を設立[133] この年　尋常高等小田原小学校・尋常高等下中小学校,生徒増加により2部授業を開始[44]

2.7　中学校令を改正,実業学校令を公布 2.8　高等女学校令を公布 3.9　新商法を公布(6月16日施行) 3.22　耕地整理法を公布 3.━　山東省で義和団が蜂起 6.9　農会法を公布 6.15　道府県に視学官と視学,郡に郡視学を設置 7.1　県,改正府県制・改正郡制を施行,県参事会を設置 7.27　内務省,神道・仏道以外の宗教の宣布および堂宇・会堂設立に関する規定を定める 8.1　府県農事試験所・府県水産試験所・府県水産講習所規程を公布 8.3　私立学校令を公布 8.━　県下で赤痢が流行,患者1876人,内死亡401人 9.━　高田耕安,茅ケ崎に結核療養所南湖院を設立