| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 時代区分 | 近現代（1871-2000） |
| 西暦 | 1904 |
| 年号 | 明治三七年(一九〇四)甲辰 |
| 政治・経済・社会 | 1.19 無限責任成田信用組合が設立される[211,429] 2.9 小田原町医会,出征軍人親族の無料診療を決定[Ⅰ-446] 2.━ 小田原町軍人援護会が組織される[419] 〃 出征軍人家族扶助・慰問のための義捐金募集を開始,足柄下郡長は町費からの支出を禁ず[Ⅰ-448][419] 〃 足柄下郡長,神官神職に聖旨の奉体を通達[Ⅰ-449] 3.1 第9回総選挙,長谷川豊吉(下曽我村)が当選[148] 3.7 臨時郡会を開会,郡費緊縮により防波堤築造費郡費補助が取り消される[419] 3.9 町長,各区長に軍国衛生・勤倹の注意を演達[419] 3.10 県会,小田原町水下溝渠工事の中止を指示[419] 3.19 足柄下郡長,出征軍人送迎費に公費使用の禁止を通達[419] 3.25 小田原町出征軍人家族援護会が組織される[148,419] 3.━ 第1回国庫債券応募金額が15万4000円となる[148,479] 〃 佐藤織物工場(下曽我村,紋琥珀・甲斐絹製造,女工17人)が創業[208] 4.1 小田原税務署,松田税務署を統合し,管掌区域を足柄下郡・足柄上郡とする[148,419] 〃 小田原電話所を廃止し,小田原郵便局が事務を継承,5月13日新築開局[265,419] 〃 小田原魚商組合,小田原水産実習所で軍用缶詰の製造を開始[148,419] 4.7 足柄下郡役所が新築開庁[148,419] 4.20 町会議員半数改選選挙[419] 4.━ 上府中村農会内に永塚農事改良組合が設置される[Ⅰ-423] 〃 酒匂村古郡三吉,小田原―国府津間乗合馬車営業を開始[429] 5.18 小田原魚市場(幸4丁目,山田又市)開設許可[7] 5.━ 奥田三吉,青物干物海草市場を開設[429] 〃 根府川村広井長十郎,オホーツク海への遠洋漁業を企画し,農商務省から奨励金をうける[429] 6.━ 日の丸製糸場が創立[208] 7.2 小田原町出征家族補助規定が定められる[Ⅰ-454] 7.16 足柄下郡長,軍人葬儀執行にあたり静粛の旨を通達[Ⅰ-455] 7.━ 田島村,剱沢川・関口川堤塘修繕費の県費負担を知事に請願[404] 8.5 足柄下郡長,旅順陥落を機とした祝勝会の準備や計画は華美とならないよう通達[419] 8.23 オホーツク遠洋漁船団,千島・樺太付近でロシアに拿捕される[404] 8.━ 足柄下郡役所,軍隊への物資徴発を開始[419] 9.30 新玉に新開地を設定,風俗営業をまとめて移転[280] 11.━ 酒匂村・国府津村,海岸護岸堤防築堤費県費支弁を知事に請願[404] 12.10 相陽汽船(株),横浜―浦賀―三崎―小田原の新航路を開き隔日就航[211,404] 12.14 (株)吉浜銀行小田原支店が幸2丁目に移転[404] 12.16 (株)小八幡魚市場,開設許可[7] この年 明治37年度小田原町予算は1万9303円73銭6厘となり,前年比3851円減,町税収入は6863円減で大きく落ちこむ[148,419] 〃 国府津駅プラットホームに足柄下郡有志送迎場を設置し,国府津村軍友会が中心となり出征軍人を饗応[16] 〃 小学校を半日とし,役場吏員を減員,商人も売上げがのびず,職工の他地方への流出も目立つようになる[419] |
| 文化・教育 | 1.10～3.18 常宮・周宮,小田原御用邸に滞在[419,429] 2.7～9 松原神社から国府津駅まで出征軍人を見送る[148,419] 3.30～4.8 天然痘が発生[419] 4.4 県内務部長,ロシア正教の信仰・信徒への妨害行為について注意を通牒[Ⅰ-452] 5.5 九連城陥落祝勝,提灯行列を実施[148,419] 5.29 英国人B・H・チェンブレン,出征軍人家族に毎日24円の送金を申し出る[148,429] 5.━ キリスト教教会に「石投げ」などのいたずらが相次ぐ,子ども達の間ではキリスト教を中傷する歌がはやる[89] 6.～7.━ 赤痢病患者が発生[148] 7.9～10 台風,酒匂川・早川流域で被害が出る[148,177] 7.20 日本弘道会幹事池田源之,時局演話を尋常小田原小学校で開催[148] 8.25 東京帝国大学教授長岡半太郎,海嘯調査のため小田原に出張[419] 8.29 西川光次郎,平民社演説会を富貴座で開催[180] 9.5 遼陽占領祝勝,小学生の旗行列,町内提灯行列を実施,11日松原神社で戦勝奉告祭を実施[419] 9.16 台風,小田原地方沿岸波浪被害[177] 10.2 内務省嘱託留岡幸助,小田原で報徳資料を蒐集[148] 10.3 小田原キリスト同胞教会,「時局と基督教」特別演説会を開催[89] 10.━ 平民社社員山口義三(孤剣)・小田頼造,鎌倉から小田原・箱根へ社会主義伝道行商を開始[180] 12.━ 国府津戦時婦人会,慰問袋・寄贈品を集荷[27] この年 新名裁縫手芸伝習所,新名裁縫学舎と改称[Ⅱ-278] 〃 小田原小学校男子同窓会有志,小田原保勝会を設立[38] 〃 山口孤剣,早川村で非戦論演説を行い暴行をうける[180] 〃 ロシア正教会小田原教会,ロシアのスパイの疑いで迫害をうける[277] 〃 益田孝,大窪村に掃雲台を建設[309] この年 辻村福子,相洋戦時婦人会を結成[190] 〃 辻村歌子・吉田里子ら,小田原戦時婦人会を結成し,慰問袋募集を中心に活動[16] |
| 国内・国際 | 1.5 陸海軍省,軍事事項の新聞・雑誌掲載を禁止 1.19 知事,徴兵忌避嫌疑者調査を各郡市に指示 2.10 ロシアに宣戦布告(日露戦争) 2.23 日韓議定書に調印 2.24 旅順口閉鎖作戦を開始 3.8 県,耕地整理補助規則を制定 4.1 非常時特別税法・煙草専売法を公布 4.4 下士兵卒家族扶助令を公布 5.━ 宮ノ下―芦之湯―箱根町間に車道が開通 6.1 日露戦傷病兵,湯河原温泉で療養を開始 6.19 『横浜貿易新聞』が『横浜新報』を合併,『横浜新報』と改題,7月1日『貿易新報』と改題 7.5 県下早魃 7.15 荒畑寒村ら,横浜平民社を結成 8.10 黄海海戦 8.16 県,自動車取締規則を制定,運輸営業自動車を免許制とする 8.22 第1次日韓協約に調印 9.29 徴兵令を改正公布(後備兵役を10年に延長) 11.13 週刊『平民新聞』,「共産党宣言」掲載により発禁 11.16 社会主義協会に結社禁止命令 12.━ 煙草専売局秦野試験場を設立 〃 横浜平民社,警察の介入で解散 この年 箱根湯本今村製糸所が閉鎖 この年 千人針の風習や慰問袋の製作がはじまる 〃 広瀬武夫中佐・杉野孫七兵曹長の戦死が戦争美談となる |
時代区分
近現代（1871-2000）
西暦
1904
年号
明治三七年(一九〇四)甲辰
政治・経済・社会
1.19 無限責任成田信用組合が設立される[211,429]
2.9 小田原町医会,出征軍人親族の無料診療を決定[Ⅰ-446]
2.━ 小田原町軍人援護会が組織される[419]
〃 出征軍人家族扶助・慰問のための義捐金募集を開始,足柄下郡長は町費からの支出を禁ず[Ⅰ-448][419]
〃 足柄下郡長,神官神職に聖旨の奉体を通達[Ⅰ-449]
3.1 第9回総選挙,長谷川豊吉(下曽我村)が当選[148]
3.7 臨時郡会を開会,郡費緊縮により防波堤築造費郡費補助が取り消される[419]
3.9 町長,各区長に軍国衛生・勤倹の注意を演達[419]
3.10 県会,小田原町水下溝渠工事の中止を指示[419]
3.19 足柄下郡長,出征軍人送迎費に公費使用の禁止を通達[419]
3.25 小田原町出征軍人家族援護会が組織される[148,419]
3.━ 第1回国庫債券応募金額が15万4000円となる[148,479]
〃 佐藤織物工場(下曽我村,紋琥珀・甲斐絹製造,女工17人)が創業[208]
4.1 小田原税務署,松田税務署を統合し,管掌区域を足柄下郡・足柄上郡とする[148,419]
〃 小田原電話所を廃止し,小田原郵便局が事務を継承,5月13日新築開局[265,419]
〃 小田原魚商組合,小田原水産実習所で軍用缶詰の製造を開始[148,419]
4.7 足柄下郡役所が新築開庁[148,419]
4.20 町会議員半数改選選挙[419]
4.━ 上府中村農会内に永塚農事改良組合が設置される[Ⅰ-423]
〃 酒匂村古郡三吉,小田原―国府津間乗合馬車営業を開始[429]
5.18 小田原魚市場(幸4丁目,山田又市)開設許可[7]
5.━ 奥田三吉,青物干物海草市場を開設[429]
〃 根府川村広井長十郎,オホーツク海への遠洋漁業を企画し,農商務省から奨励金をうける[429]
6.━ 日の丸製糸場が創立[208]
7.2 小田原町出征家族補助規定が定められる[Ⅰ-454]
7.16 足柄下郡長,軍人葬儀執行にあたり静粛の旨を通達[Ⅰ-455]
7.━ 田島村,剱沢川・関口川堤塘修繕費の県費負担を知事に請願[404]
8.5 足柄下郡長,旅順陥落を機とした祝勝会の準備や計画は華美とならないよう通達[419]
8.23 オホーツク遠洋漁船団,千島・樺太付近でロシアに拿捕される[404]
8.━ 足柄下郡役所,軍隊への物資徴発を開始[419]
9.30 新玉に新開地を設定,風俗営業をまとめて移転[280]
11.━ 酒匂村・国府津村,海岸護岸堤防築堤費県費支弁を知事に請願[404]
12.10 相陽汽船(株),横浜―浦賀―三崎―小田原の新航路を開き隔日就航[211,404]
12.14 (株)吉浜銀行小田原支店が幸2丁目に移転[404]
12.16 (株)小八幡魚市場,開設許可[7]
この年 明治37年度小田原町予算は1万9303円73銭6厘となり,前年比3851円減,町税収入は6863円減で大きく落ちこむ[148,419]
〃 国府津駅プラットホームに足柄下郡有志送迎場を設置し,国府津村軍友会が中心となり出征軍人を饗応[16]
〃 小学校を半日とし,役場吏員を減員,商人も売上げがのびず,職工の他地方への流出も目立つようになる[419]
文化・教育
1.10～3.18 常宮・周宮,小田原御用邸に滞在[419,429]
2.7～9 松原神社から国府津駅まで出征軍人を見送る[148,419]
3.30～4.8 天然痘が発生[419]
4.4 県内務部長,ロシア正教の信仰・信徒への妨害行為について注意を通牒[Ⅰ-452]
5.5 九連城陥落祝勝,提灯行列を実施[148,419]
5.29 英国人B・H・チェンブレン,出征軍人家族に毎日24円の送金を申し出る[148,429]
5.━ キリスト教教会に「石投げ」などのいたずらが相次ぐ,子ども達の間ではキリスト教を中傷する歌がはやる[89]
6.～7.━ 赤痢病患者が発生[148]
7.9～10 台風,酒匂川・早川流域で被害が出る[148,177]
7.20 日本弘道会幹事池田源之,時局演話を尋常小田原小学校で開催[148]
8.25 東京帝国大学教授長岡半太郎,海嘯調査のため小田原に出張[419]
8.29 西川光次郎,平民社演説会を富貴座で開催[180]
9.5 遼陽占領祝勝,小学生の旗行列,町内提灯行列を実施,11日松原神社で戦勝奉告祭を実施[419]
9.16 台風,小田原地方沿岸波浪被害[177]
10.2 内務省嘱託留岡幸助,小田原で報徳資料を蒐集[148]
10.3 小田原キリスト同胞教会,「時局と基督教」特別演説会を開催[89]
10.━ 平民社社員山口義三(孤剣)・小田頼造,鎌倉から小田原・箱根へ社会主義伝道行商を開始[180]
12.━ 国府津戦時婦人会,慰問袋・寄贈品を集荷[27]
この年 新名裁縫手芸伝習所,新名裁縫学舎と改称[Ⅱ-278]
〃 小田原小学校男子同窓会有志,小田原保勝会を設立[38]
〃 山口孤剣,早川村で非戦論演説を行い暴行をうける[180]
〃 ロシア正教会小田原教会,ロシアのスパイの疑いで迫害をうける[277]
〃 益田孝,大窪村に掃雲台を建設[309]
この年 辻村福子,相洋戦時婦人会を結成[190]
〃 辻村歌子・吉田里子ら,小田原戦時婦人会を結成し,慰問袋募集を中心に活動[16]
国内・国際
1.5 陸海軍省,軍事事項の新聞・雑誌掲載を禁止
1.19 知事,徴兵忌避嫌疑者調査を各郡市に指示
2.10 ロシアに宣戦布告(日露戦争)
2.23 日韓議定書に調印
2.24 旅順口閉鎖作戦を開始
3.8 県,耕地整理補助規則を制定
4.1 非常時特別税法・煙草専売法を公布
4.4 下士兵卒家族扶助令を公布
5.━ 宮ノ下―芦之湯―箱根町間に車道が開通
6.1 日露戦傷病兵,湯河原温泉で療養を開始
6.19 『横浜貿易新聞』が『横浜新報』を合併,『横浜新報』と改題,7月1日『貿易新報』と改題
7.5 県下早魃
7.15 荒畑寒村ら,横浜平民社を結成
8.10 黄海海戦
8.16 県,自動車取締規則を制定,運輸営業自動車を免許制とする
8.22 第1次日韓協約に調印
9.29 徴兵令を改正公布(後備兵役を10年に延長)
11.13 週刊『平民新聞』,「共産党宣言」掲載により発禁
11.16 社会主義協会に結社禁止命令
12.━ 煙草専売局秦野試験場を設立
〃 横浜平民社,警察の介入で解散
この年 箱根湯本今村製糸所が閉鎖
この年 千人針の風習や慰問袋の製作がはじまる
〃 広瀬武夫中佐・杉野孫七兵曹長の戦死が戦争美談となる