| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 時代区分 | 近現代（1871-2000） |
| 西暦 | 1909 |
| 年号 | 明治四二年(一九〇九)己酉 |
| 政治・経済・社会 | 1.18 下中村で煙草耕作講習会を開催[430] 2.16 関東銀行(旧藤沢貯蓄銀行)小田原支店が開業[148] 2.━ 小田原町の青年実業家,小田原実業奨励会を組織[45] 〃 下田合名会社・豊国無尽合資会社(国府津村)が設立される[通] 〃 下中村競進倶楽部が発足[5] 4.1 井細田勤倹貯金組合永続会が創立[15] 4.11 長谷川豊吉,日糖疑獄事件に連座,検挙される[388] 4.━ 宮坂合名会社(酒匂村,宮坂建三),合名会社小田原青物市場(幸3丁目,9月幸1丁目へ移転)を設立[430] 5.30 小田原町,水道敷設補助申請書を内務・大蔵両大臣に提出(8月28日却下される)[Ⅱ-1] 5.━ 箱根水力電気(株),富士瓦斯紡績(株)と共同で発電所・送電線の工事を完成[266] 6.26 横浜共同電灯(株),箱根水力電気(株)を合併,9月横浜電気(株)と改称[266] 7.25 衆議院議員補欠選挙,足柄下郡をはじめ県下各郡で選挙違反が多発[148] 8.━ 早川村ほか4か村組合村長・助役,早川村漁業組合問題で辞職[430] 10.14 町役場で公金費消事件が発覚,4人が解職される[419] 10.20 臨時県会議員選挙,久津間清左衛門(足柄村)が当選[157] 10.━ 鉄道院,土曜日に箱根遊覧臨時列車を運行[430] 〃 足柄下郡農会,下中村を中心に,大日本麦酒(株)とビール醸造用麦(ゴールデンメロン)の契約栽培を開始[430] 11.26 箱根物産同業組合が設立許可される[109,187] 11.29 町会,漁業者の県税負担力を考慮し,明治42年度前半期漁業税付加税の免除を決定[Ⅰ-419] 11.━ 鉄道調査所,東海道本線箱根別線(後の熱海線)国府津一沼津間の実地調査と測量を開始[Ⅱ-258] 12.━ 曽我谷津勤倹貯蓄組合が設立される[通] 〃 大日本軌道(株)小田原支社,午後9時までの夜間運転を開始[224] この年 小田原の青年実業家,二葉会を組織[314] 〃 町と村の生活に格差が少なくなり,農村でも生計費の必要が生じてきたため,現金増収と労力削減を進めるため,自作地を小作に出す割合が増える[148] 〃 松下軍治,山県水道から分水を受け,私設松下水道を十字2丁目の別荘まで引水(後に山下亀三郎が買収して整備)[285] 〃 足柄村,区を設け,区長職務権限および区長会規定を制定[Ⅱ-382] 〃 足柄下郡内に設立された地方改良に関する各種団体は,青年会10,婦人会3,報徳団体1,勤倹貯蓄組合45,矯心修交等の団体5をかぞえる[Ⅰ-395] 〃 小林歛企,外科病院を開業[118] この頃 鉄道院の国府津―熱海間鉄道延長計画により,箱根方面に別荘ブームがおこり,土地売買取引が急増[430] |
| 文化・教育 | 1.━ 山角町誠友会(青年会)が発足[5] 2.4～3.15 韓国皇太子,小田原御用邸に滞在[419] 2.9 大久保子爵,町立小田原高等女学校建設費に5000円を寄付[148] 3.7 足柄輪友会,平塚―松田―湯本―小田原間で遠距離競争を開催[430] 3.━ 町立小田原高等女学校本科・技芸専修科に補習科を設置[45] 4.━ 知風会(青年会,国府津村岡)が発足[430] 〃 御木本幸吉,二宮尊徳生誕地を買収して遺跡復旧工事を実施,11月中央報徳会へ寄贈[通] 5.24 温泉村林泉寺住職内山愚堂,国府津で身柄を拘束され,5月30日出版法違反と爆発物取締規則により起訴される[通] 5.━ 尋常高等国府津小学校,国府津村上辻川に移転[95] 〃 私立小田原第一幼稚園(幸2丁目)が開園[403,419] 6.17 常宮・周宮,学校用地図・標本類を第一・第二尋常高等小田原小学校に寄贈,6月28日町は教育恩賜金を受ける[419] 6.20 辻村泰兄の提唱で一丁田婦人会が組織される,棚橋絢子・嘉悦孝子・下田歌子が参加[Ⅰ-474,II-140] 7.━ 足柄村久野で赤痢患者が発生,小田原町では野菜の不買がはじまる[Ⅰ-476] 8.1～8 日本歴史地理学会第2回講演会が県立第二中学校を会場に開催され,『小田原と箱根』を刊行[Ⅰ-484] 10.20 新渡戸稲造,県立第二中学校で講演[148] 11.3 足柄双輪会が発足,江の島・鎌倉・川崎まで遠乗会を実施[430] 11.4 伊藤博文国葬,町長今井広之助が参列,町民は小学校で官民合同弔会を実施,町は各戸に国旗を掲げること,歌舞音曲は遠慮のこと,宴会等は見合せのことを各区に通知[419,430] 11.━ 足柄下郡教育研究会が設立される(1910年1月23日発会式)[4] この年 足柄村・国府津村で神社合祀が進められる[15,175] 〃 延清・西大友八幡神社,上府中村東大友八幡神社に合祀される[228] 〃 山田又市・関重忠ら,小田原庭球協会(軟式)を設立[122] 〃 大窪村・小田原町でチフスが流行,患者232人[Ⅰ-382] この頃 桐座・富貴座に避暑客用の各種興業がかかる[Ⅰ-481] |
| 国内・国際 | 1.25 県,電灯の使用取締法を制定 1.━ 日本火薬製造工場(平塚町)が完成 3.23 県,戊申詔書奉読式実施規定を制定 4.1 足柄上郡松田町・三保村,中郡旭村,橘樹郡保土ヶ谷町を設置 〃 足柄上郡立農林学校(現県立吉田島農林高校)開校 〃 有馬四郎助,根岸家庭学園(横浜市)を開設 4.9 産業組合法を改正公布 4.11 日糖疑獄事件の検挙を開始 4.13 耕地整理法を改正公布 4.14 種痘法を公布 5.6 新聞紙法を公布 5.20 「味の素」一般発売開始 6.2 両国国技館開館式 6.18 県,公有林・社寺有林管理規定を制定 6.25 度量衡法施行令を公布 7.12 内務省,東京で第1回地方改良事業講習会開催 7.━ 帝室林野管理局,箱根芦ノ湖漁業取締規則を公布 10.11 三井合名会社設立,銀行・物産を株式会社に改組 10.26 伊藤博文,ハルピン駅で暗殺される 12.13 産業組合中央会設立 12.28 県会議員選挙区別定数改正(13選挙区38人) |
時代区分
近現代（1871-2000）
西暦
1909
年号
明治四二年(一九〇九)己酉
政治・経済・社会
1.18 下中村で煙草耕作講習会を開催[430]
2.16 関東銀行(旧藤沢貯蓄銀行)小田原支店が開業[148]
2.━ 小田原町の青年実業家,小田原実業奨励会を組織[45]
〃 下田合名会社・豊国無尽合資会社(国府津村)が設立される[通]
〃 下中村競進倶楽部が発足[5]
4.1 井細田勤倹貯金組合永続会が創立[15]
4.11 長谷川豊吉,日糖疑獄事件に連座,検挙される[388]
4.━ 宮坂合名会社(酒匂村,宮坂建三),合名会社小田原青物市場(幸3丁目,9月幸1丁目へ移転)を設立[430]
5.30 小田原町,水道敷設補助申請書を内務・大蔵両大臣に提出(8月28日却下される)[Ⅱ-1]
5.━ 箱根水力電気(株),富士瓦斯紡績(株)と共同で発電所・送電線の工事を完成[266]
6.26 横浜共同電灯(株),箱根水力電気(株)を合併,9月横浜電気(株)と改称[266]
7.25 衆議院議員補欠選挙,足柄下郡をはじめ県下各郡で選挙違反が多発[148]
8.━ 早川村ほか4か村組合村長・助役,早川村漁業組合問題で辞職[430]
10.14 町役場で公金費消事件が発覚,4人が解職される[419]
10.20 臨時県会議員選挙,久津間清左衛門(足柄村)が当選[157]
10.━ 鉄道院,土曜日に箱根遊覧臨時列車を運行[430]
〃 足柄下郡農会,下中村を中心に,大日本麦酒(株)とビール醸造用麦(ゴールデンメロン)の契約栽培を開始[430]
11.26 箱根物産同業組合が設立許可される[109,187]
11.29 町会,漁業者の県税負担力を考慮し,明治42年度前半期漁業税付加税の免除を決定[Ⅰ-419]
11.━ 鉄道調査所,東海道本線箱根別線(後の熱海線)国府津一沼津間の実地調査と測量を開始[Ⅱ-258]
12.━ 曽我谷津勤倹貯蓄組合が設立される[通]
〃 大日本軌道(株)小田原支社,午後9時までの夜間運転を開始[224]
この年 小田原の青年実業家,二葉会を組織[314]
〃 町と村の生活に格差が少なくなり,農村でも生計費の必要が生じてきたため,現金増収と労力削減を進めるため,自作地を小作に出す割合が増える[148]
〃 松下軍治,山県水道から分水を受け,私設松下水道を十字2丁目の別荘まで引水(後に山下亀三郎が買収して整備)[285]
〃 足柄村,区を設け,区長職務権限および区長会規定を制定[Ⅱ-382]
〃 足柄下郡内に設立された地方改良に関する各種団体は,青年会10,婦人会3,報徳団体1,勤倹貯蓄組合45,矯心修交等の団体5をかぞえる[Ⅰ-395]
〃 小林歛企,外科病院を開業[118]
この頃 鉄道院の国府津―熱海間鉄道延長計画により,箱根方面に別荘ブームがおこり,土地売買取引が急増[430]
文化・教育
1.━ 山角町誠友会(青年会)が発足[5]
2.4～3.15 韓国皇太子,小田原御用邸に滞在[419]
2.9 大久保子爵,町立小田原高等女学校建設費に5000円を寄付[148]
3.7 足柄輪友会,平塚―松田―湯本―小田原間で遠距離競争を開催[430]
3.━ 町立小田原高等女学校本科・技芸専修科に補習科を設置[45]
4.━ 知風会(青年会,国府津村岡)が発足[430]
〃 御木本幸吉,二宮尊徳生誕地を買収して遺跡復旧工事を実施,11月中央報徳会へ寄贈[通]
5.24 温泉村林泉寺住職内山愚堂,国府津で身柄を拘束され,5月30日出版法違反と爆発物取締規則により起訴される[通]
5.━ 尋常高等国府津小学校,国府津村上辻川に移転[95]
〃 私立小田原第一幼稚園(幸2丁目)が開園[403,419]
6.17 常宮・周宮,学校用地図・標本類を第一・第二尋常高等小田原小学校に寄贈,6月28日町は教育恩賜金を受ける[419]
6.20 辻村泰兄の提唱で一丁田婦人会が組織される,棚橋絢子・嘉悦孝子・下田歌子が参加[Ⅰ-474,II-140]
7.━ 足柄村久野で赤痢患者が発生,小田原町では野菜の不買がはじまる[Ⅰ-476]
8.1～8 日本歴史地理学会第2回講演会が県立第二中学校を会場に開催され,『小田原と箱根』を刊行[Ⅰ-484]
10.20 新渡戸稲造,県立第二中学校で講演[148]
11.3 足柄双輪会が発足,江の島・鎌倉・川崎まで遠乗会を実施[430]
11.4 伊藤博文国葬,町長今井広之助が参列,町民は小学校で官民合同弔会を実施,町は各戸に国旗を掲げること,歌舞音曲は遠慮のこと,宴会等は見合せのことを各区に通知[419,430]
11.━ 足柄下郡教育研究会が設立される(1910年1月23日発会式)[4]
この年 足柄村・国府津村で神社合祀が進められる[15,175]
〃 延清・西大友八幡神社,上府中村東大友八幡神社に合祀される[228]
〃 山田又市・関重忠ら,小田原庭球協会(軟式)を設立[122]
〃 大窪村・小田原町でチフスが流行,患者232人[Ⅰ-382]
この頃 桐座・富貴座に避暑客用の各種興業がかかる[Ⅰ-481]
国内・国際
1.25 県,電灯の使用取締法を制定
1.━ 日本火薬製造工場(平塚町)が完成
3.23 県,戊申詔書奉読式実施規定を制定
4.1 足柄上郡松田町・三保村,中郡旭村,橘樹郡保土ヶ谷町を設置
〃 足柄上郡立農林学校(現県立吉田島農林高校)開校
〃 有馬四郎助,根岸家庭学園(横浜市)を開設
4.9 産業組合法を改正公布
4.11 日糖疑獄事件の検挙を開始
4.13 耕地整理法を改正公布
4.14 種痘法を公布
5.6 新聞紙法を公布
5.20 「味の素」一般発売開始
6.2 両国国技館開館式
6.18 県,公有林・社寺有林管理規定を制定
6.25 度量衡法施行令を公布
7.12 内務省,東京で第1回地方改良事業講習会開催
7.━ 帝室林野管理局,箱根芦ノ湖漁業取締規則を公布
10.11 三井合名会社設立,銀行・物産を株式会社に改組
10.26 伊藤博文,ハルピン駅で暗殺される
12.13 産業組合中央会設立
12.28 県会議員選挙区別定数改正(13選挙区38人)