近現代（1871-2000）

1933

昭和八年(一九三三)癸酉

1.1　富士箱根自動車(株)と旭自動車(株),国府津―小田原間乗合自動車営業協定を締結,運行を開始[430] 2.12　足柄村区長会議を開会し,小田原町上水道への分水について打合せ[125] 2.━　足柄村飯田岡で,小田原町上水道水源反対派青年の活動が活発化[430] 〃　松田警察署,桜井村巡査駐在所を設置(現栢山駅前派出所)[54] 3.18　内務省,小田原町上水道敷設事業を認可,起債を許可[125,148,289,290] 3.21　小田原駅前舗装工事を着工[430] 4.25　町会議員選挙,更正(政友)・二七(民政)・中立(政友河野派)の3派で選挙戦[148] 4.27　足柄村富水,水源地反対決議を小田原町に提出[125,148] 4.━　足柄村上水道水源反対村民大会を開き,県・国へ反対陳情を実施[125] 4.━　小田原町,1932年11月台風被害のため,政府所有米払下斡旋願を足柄下郡農会に提出[60] 5.13　小田原振興会(会長室田義文)が発足(～1940年12月20日)[Ⅱ-271] 5.16　全国のミカン生産者代表,北米輸出促進のため小田原で大日本柑橘生産組合連合会の創立準備会を開催[154] 5.21　小田原一風祭間1号国道新設・改修工事が完成[430] 5.27　県,小田原町上水道水源地試掘のため実地調査を実施[125] 5.━　小田原町塵芥焼却場,足柄村中島に新設される(6月9日操業開始)[60,134] 〃　足柄村穴部・昭和・西北・堀之内・飯田岡・蓮正寺消防組を統一,富水消防組を設置[15] 6.1　小田原町臨時職業紹介所が開設される[132] 6.25　県土木部,足柄村飯田岡で上水道水源地試掘を開始[15,125] 7.7　足柄村富水地区代表,県土木部長に水源地反対決議を提出[125] 7.12　足柄村将兵義会が発足[289] 7.14　水道水源試掘反対の足柄村富水住民,調査妨害行動にでる,検挙者60人うち6人を起訴[Ⅱ-179][289,430]≪足柄騒擾事件≫ 7.21　足柄村,小田原町上水道水源地反対を決議(1934年1月31日協定書により取消)[125,148] 8.11　(株)かのや今井商店が設立される[Ⅱ-211] 8.━　昭和写真工業(株)富水工場(1944年小西六写真工業(株)に合併,現コニカ(株))が落成(1934年7月操業開始)[324] 10.4　相州蜜柑同業組合代表,北米への販路拡張のため渡米[154] 10.23　小田原町,足柄騒擾事件被告釈放嘆願書を横浜地方裁判所に提出[148] 10.27　足柄村と県地方課,小田原町上水道水源地紛争調停協議会を開催[430] 10.━　保証責任大窪信用販売購買利用組合が設立される[36] 11.20　小田原通運(株)(緑4丁目)が設立され,小田原所在の運送会社は国際通運(株)・大和運輸(株)・小田原倉庫(株)・丸神運送支店の計5社となる[60,90] 11.━　財団法人神奈川県消防協会小田原支部が設立される[15,20] 〃　足柄村富水住民,足柄騒擾事件拘禁者保釈上申書を横浜地方裁判所に提出[289] 12.4　足柄騒擾事件被告6人全員保釈となる[148,290] 〃　足柄下郡町村会,小田原町上水道紛争の調停を開始し,被告の減刑請願,足柄村長・小田原町長の辞職を促すことを決定[148,430] 12.━　県会,小田原駅への急行停車を鉄道大臣に陳情[Ⅱ-257] 〃　足柄下郡各町村在郷軍人分会,満州事変出征者を小田原駅頭に迎える[35] この年　下府中村,経済更生指定村となる[292] 〃　前羽村前川向原組合,水道敷設工事を着工[20] 〃　小田原振興会,小田原区裁判所昇格運動を開始[430] 〃　足柄村,旧小田原紡織跡地に松竹蒲田撮影所招致運動を開始[430] 〃　小田原警察署,全協系グループの検挙を2回にわたり実施[430] 〃　富士箱根自動車(株),渡辺自動車(御殿場)を買収[224]

1.22　足柄下郡氏子総代会(事務所報徳二宮神社)が発足[20] 2.5　閑院宮別邸が竣工[430] 2.26　救世軍山室軍平,講演会を御幸座で開催[89] 2.28　新玉で火災,13戸が全半焼[430] 4.1　小田原町図書館が開館(現小田原市立図書館)[Ⅱ-292][114] 4.8　県道小田原―熱海線震災復旧記念碑,根府川駅構内に完成[430] 5.27　足柄下郡25小学校職員・児童3000人が参加し,詔書奉読式(招魂祭)を実施[270] 5.27　足柄下郡初等教育研究会,詔書奉読式で非常時緊張の宣誓を行う[47] 6.10　小田原振興会が「時の鐘」を復活させる[148,290,430] 6.18　北村透谷碑(1929年建設)除幕式[115] 6.30　桜井村立報徳文庫,桜井尋常高等小学校内に設置認可される[301] 6.━　福田正夫,「小田原音頭」「小唄浜千鳥」「小田原大漁節」を作詞[115,430] 7.18　小田原町「日支事変」凱旋祝賀会,出征者30人のうち戦死者2人[148] 7.━　小田原振興会,小田原駅前案内所・御幸の浜休憩所を設置[148,430] 8.1～2　第1回全国男子中等学校庭球選手権大会で,小田原中学校瀬戸・飛鳥井組が優勝[47] 8.8　小田原振興会,線香祭を開催,以降恒例となる[148] 8.━　山王原宗福寺前の旧東海道松並木,道路拡張工事により伐採される[148] 10.20　足柄保育園(足柄村井細田)が開園[15] 10.27　第7回明治神宮体育大会庭球の部で,小田原中学校瀬戸・飛鳥井組が優勝[47] 11.━　下曽我村青年団,青年連盟を組織し,産業組合活動への取組みを開始[430] 12.8　地震,小田原町で電話線が切断され,下曽我村で簡易水道が破損[430] 〃　片岡永左衛門,『明治小田原町誌』(謄写版刷)を完成[148] 12.31　「時の鐘」ではじめての除夜の鐘をつく[148] この年　小田原振興会,八銘木・七銘石・新八景を選び,絵葉書を作成,観光宣伝活動を開始[430] 〃　早川村婦人会(会員300人)が設立される[47] 〃　津田光造,報徳村塾(足柄村中島)を開場[47] 〃　新名登「小田原の歌」を作詞[47] 〃　小田原青年水泳会が結成される(1946年日本水泳連盟神奈川県支部に加入)[60] 〃　尾崎一雄,「暢気眼鏡」を『人物評論』に発表 〃　第1次関東地方防空大演習を機に,婦人会・女子学生を中心に「非常時打開女性運動」が活発化[281]

1.1　山海関で日中両軍衝突 1.20　県,農山漁村経済更生計画協議会設立 1.30　ヒトラー,独首相に就任 2.4　長野県教員赤化事件 2.24　国際連盟総会,満州国不承認 3.3　三陸大地震,死者約3000人 3.4　F.Dルーズベルト,米大統領に就任 3.6　米,金輸出を再禁止 3.9　米特別議会,ニューディール諸立法を可決 3.27　日本,国際連盟を脱退 3.29　外国為替管理法・米穀統制法・農村負債整理組合法を公布 4.1　児童虐待防止法を公布 〃　古川緑波ら,「笑いの王国」旗あげ 4.10　関東軍,華北に侵入開始(～23日) 5.26　京都大学滝川事件 5.31　塘沾停戦協定成立 6.7　共産党幹部佐野学・鍋山貞親,獄中で転向声明 6.8　日本産業労働倶楽部結成 6.15　松竹少女歌劇団,待遇問題で罷業 7.3　全国水平社,身分差別裁判糾弾闘争を開始 7.8　文部省「非常時と国民の覚悟」を各方面に配布 8.9　第1回関東地方防空大演習 10.3　国防・外交・財政調整のための5相会議開催 10.14　独,国際連盟脱退を声明 10.27　全日本商権擁護連盟結成 11.17　米,ソビエト連邦を承認 12.9　陸・海軍省,軍部批判を攻撃 12.23　皇太子明仁誕生 この年　県,産業組合拡充5か年計画を打ち出す 〃　輸出増加が続き,綿布の輸出量は世界第1位となり,国際的なソシアル=ダンピング非難をうける 〃　小作人組合数,戦前最高